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芸術学部の岩崎貴宏准教授が、第32回平櫛田中賞を受賞

芸術学部の岩崎貴宏准教授が、第32回平櫛田中賞を受賞しました

 

日本近代彫刻界の巨匠・平櫛田中の偉業を讃え、優秀な彫刻家を顕彰する「平櫛田中賞」。
同時代性を意識した表現と日本文化の独自性を融合した作品世界を展開し、発信していることが評価され、岩崎准教授の受賞が決定しました。
受賞記念展が令和9年に平櫛田中美術館で開催される予定です。
【推薦の言葉】
岩崎貴宏の作品は、厳島神社や羅生門など日本人にとっても特殊な歴史的建造物をモチーフに、水面反射で見ることの出来る風景をミニチュアの世界として精緻につくりあげている。これらの作品群は現実と虚像との関係性に感覚が揺さぶられる、日本人の持つ独自性を読み解く事が出来るでしょう。
平櫛田中が精緻に彫り込み、丹念に彩色された比較的小さな作品群。それらも置かれる場所や解釈により、現実とは違った世界感をつくり出すという点で呼応し、共通性を感じる事が出来るのではないでしょうか。(彫刻家・平櫛田中賞選考委員 三沢厚彦氏)
【受賞者の言葉】
この度は、栄えある平櫛田中賞をいただき、心より光栄に存じます。選考委員の皆様、そしてこれまで私の挑戦を支えてくださった多くの方々に深く感謝申し上げます。今回、私の代表作である《リフレクション・モデル》を評価していただき、この歴史ある彫刻賞の系譜に名を連ねる機会をいただいたことは、私にとって大きな驚きであり、同時にこの上ない喜びです。
平櫛田中先生の代表作である《鏡獅子試作裸像》が、研ぎ澄まされた肉体のミクロコスモスに全てのエネルギーを凝縮させた表現とすれば、私の《リフレクション・モデル》は、水面の揺らぎから無限の広がりであるマクロコスモスを1点に収束させた表現と言えます。時代も表現の手法も異なりますが、脈打つ時間を一瞬の物質へと凍結させ、世界の美しさを「鏡」のように映し出すという彫刻の核心において、私は田中先生の精神と深く響き合うことができたのだと、今回の受賞を大変誇りに思っております。

  • 《リフレクション・モデル (水中の羅生門)》2023/2024年 
    檜、シナベニヤ、ワイヤー
    撮影: 木奥惠三  ©Takahiro Iwasaki  
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