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全研究科共通科目群

学際的な視野から、明日の地球社会を見つめる

全研究科共通の選択必修科目群「21世紀の人間と社会」は、人文科学、社会科学、自然科学、芸術学など、既存の縦割りによる学問領域を越えて、より広範な学際的領域で編成されています。これらの科目群を通してさまざまな分野の本質に触れることで、学問研究に対する調和のとれた思考と柔軟な批判精神を養うとともに、修得した専門知識を再構築する機会となります。
このように、大学院では専攻する専門分野の既成の枠組みを越えて、常に、新鮮な視点、多様な問題意識、柔軟な判断力を養う、先を見通しにくい21世紀の社会に役立つ調和の取れた教育・研究を行っています。

開設授業科目

  • ◎ 国際関係と平和

    特任教授 吉川 元

    20世紀初頭から今日に至るまでの国際平和と国際安全保障の実現に向けた国際社会の取り組みについて講義します。難民は7000万人(国内避難民を含む)を超え、世界各地で自由化は後退し、民主化も滞っています。東アジアの国際関係は過去、最も緊張しています。世界はどれだけ平和になったのでしょうか。どれだけ安全になったのでしょうか。国際社会の平和への取り組み、および安全保障政策とその諸問題の分析を通して、今日の平和と安全保障の危機の構造を探ります。

  • ◎ 日本論

    准教授 山口 えり

    グローバル化が進む現在、これまでの「日本」のあり方を検討することによって、これからを生きていくための知見を探っていきます。諸外国のさまざまな文物を柔軟に取り入れて、日本独自の文化へと発展させてきた日本の思考について学びます。2021年度は特に「疫病」をめぐる心性に着目します。

  • ◎ HIROSHIMA and the Nuclear Age(ヒロシマと核の時代)

    教授 ロバート・ジェイコブズ

    核兵器開発、ヒロシマ・ナガサキでの使用、冷戦中の核実験など、さまざまな観点から核の歴史について学び、核兵器問題について考察します。特に、核実験と植民地主義の関係性や放射線被曝の影響などを取り上げ、冷戦終結後から21世紀にまで続く核の脅威について学びます。

  • ◎ 道具論

    教授 吉田 幸弘 ほか

    広島から、道具がどのような存在であるかを論じます。道具存在論、道具が開く文明と文化の歴史、過去と現在、未来論、形態と機能、美意識の国際比較、美術、工芸とインダストリアルデザインとの違いなど、道具を使う立場、つくる立場、考える立場、商う立場にとっての道具のありようの見方を論じます。

  • ◎ 科学技術と倫理

    非常勤講師 八重樫 徹

    倫理学の基本を学んだ上で、市民として科学技術とどう付き合っていくのかに重点を置きながら、科学技術にまつわる現代のさまざまな倫理的問題を考えます。

  • ◎ 人間論B( 自然科学)

    非常勤講師 曽雌 崇弘

    現代は<複雑な時代>であるとよく言われます。一方で、日々の内容こそ変わりますが、私たちは衣食住を定期的に同じように行っています。哲学者は、しばしば、地球外の生物が我々の行動を観察する場面を想定し、人間の営みを定義しようとします。私たちの行動は、外から見ると、道を歩くなど何の変哲もないものかもしれませんし、生活空間はさまざまな建物が並んでいるだけかもしれません。では、何が現代を複雑にしており、難しい時代といわれるのでしょうか?本講義では、現代を代表する哲学者の考え方を道標としつつ、鍵となるトピック(認知神経科学など)を扱いながら、自分自身を振り返り、現代の状況を考えます。

  • ◎ 都市論

    教授 吉田 幸弘 ほか

    グローバル化やマルチメディア技術の普及とともに、都市はますます不可視となってきました。機械化、ネットワーク化する都市は、他方で生命体としての人間のエコロジー回帰を促してもいます。そもそも都市とは何だったのか、歴史の原点に遡り、かつ、未来都市を構想しつつ、また、視野を広く地球規模に広げて、世界に知られる都市広島においてこそ論じなければならない、21世紀の都市像とそのデザイン方法について実践事例や現地見学を含めて講じます。

  • ◎ 情報と社会

    非常勤講師 神野 新 ほか

    情報通信技術(ICT)の急速な進化は、電気通信や放送の枠を大きく超えた社会経済全体に波及しつつあります。すなわち、コンピュータおよびネットワークシステムが重要な社会インフラとなり、私たちの日々の生活や社会情勢、企業活動を大きく変革しつつあります。本講義ではICTの発展を俯瞰した上で、社会、経済、消費者、および企業行動、国際関係等に与える影響と問題を把握し、今後、どのように対処すればよいかを検討します。