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視覚障害への理解を深めるイベントを開催しました(市大生チャレンジ事業)

適切な支援や声掛けを解説

国際学部1年生3名のチーム「KAGI」は、2025年度市大生チャレンジ事業
「視覚障害者に対する理解を深めるための資料の作成」というプロジェクトに取り組んでいます。
2025年12月17日 水曜日に学生会館2階コンビニ前スペースにて、
視覚障害への理解を深めるイベントを開催しました。

開催の様子

イベントでは作成したビデオ上映と、協働する団体「白い杖 SOS シグナルをひろめる会広島」代表の森井さんによる講話を行い、視覚障害者への支援や声掛けの方法について解説しました。
後半では白杖体験やコインゲームなどの体験コーナーで、来場者の方に視覚障害者の感じている世界を少し体験していただきました。
どのような支援や声掛けをすれば視覚障害者の方がより安心できるかについて学ぶ機会となりました。

【今回行った体験の紹介】
視覚障害者の世界の体験だけではなく、声掛けを行う支援側の体験も行い、
クロックポジション(時計の針の向きで位置を伝える方法)などを活用して、適切な声掛けの練習をすることができました。
・白杖体験…アイマスクを装着し、白杖を頼りに点字ブロックから点字ブロックまでの距離を進みます。点字ブロック同士の間の空間は横断歩道という設定です。
・コインゲーム…アイマスクを装着し、手元にあるコインが何円硬貨か探ります。合計で何円になるかは手の感覚だけでなく記憶力も必要なため、落ち着いて調べる必要があります。
・ランチゲーム…アイマスクを装着し、小皿に乗った小さなフィギュアを箸でつまんで隣の小皿に移動させます。フィギュアには固いものや柔らかいもの、サイズが違うものがあります。

  • イベント会場の様子の写真

    会場の様子

  • 森井さんの講話の様子の写真

    森井さんの講話

  • 白杖SOSシグナルを説明する森井さんの写真

    白杖SOSシグナルの解説

  • 白杖体験をする参加者の写真

    白杖体験の様子

  • ランチゲームを体験する参加者の写真

    ランチゲーム体験の様子

  • ランチゲームを体験する参加者の写真

    ランチゲーム

イベントで配布した森井クイズの問題とこたえ

第1問 問題 視覚障害者は、歯ブラシに歯磨き粉をつけるのは難しいです。
ちょうどよい量を取り出してどこにつけて、歯磨きをしているでしょうか?
こたえ 「左手の人差し指」
人差し指から歯に付けて磨いています。
第2問 問題 横断歩道の真ん中に敷いてある点字ブロックに似たもの(写真左)は何でしょうか?
(写真右は点字ブロックです。)

エスコートゾーンの写真 点字ブロックの写真

こたえ 「エスコートゾーン」
広島駅前など様々な場所に設置されているので探してみてください。
第3問 問題 視覚障害者が外出をするとき、〇〇〇と一緒か〇〇を持っていなければいけません。
〇の2つはなんでしょうか?
こたえ 「盲導犬」か「白杖」
道路交通法で定められています。
第4問 問題 音の出る信号機から、どんな音が聞こえてくるでしょうか?
こたえ 東西は「カッコー」、南北は「ピヨピヨ」という音が鳴ります。
第5問 問題 森井さんは雨が降っているときでも、必ず持って行くものがあります。それはなんでしょうか?
こたえ 「ひさしの長い帽子」
壁や物に顔が当たることを防ぐためにかぶります。
ハンチング帽のイラスト
第6問 問題 シャンプーとリンスの容器のどちらに凹凸のしるしがあるでしょうか?
こたえ 「シャンプー」
容器の側面だけでなく、プッシュする部分にもしるしがあります。
第7問 問題 点字の丸い点はいくつあるでしょうか?
こたえ 「6点」です。
点字は読む面から見て上段の2点と中段左の1点が母音、中段右の1点と下段の2点が子音を表しています。
第8問 問題 クロックポジションという言葉をごぞんじでしょうか?
こたえ 「時計の針が向いている方向で位置を伝える方法」です。
右側を知らせるときは「3時の方向」、左側は「9時の方向」と教えてもらうとわかりやすいです。

今後の活動

イベントの反省を行い、資料の内容を改善することでさらに質を高める。

メンバー

・国際学部1年 中間 希々花(代表者)
・国際学部1年 藤岡 奏
・国際学部1年 白水 いち子

活動の目的

「白い杖SOSシグナルを広める会広島」では、視覚障害者への理解を求めるため、講演活動を行っているが、視力に障害があるため、パワーポイントスライドなどの視覚資料の作成に苦慮されている。
このため、私たちが団体の方からお話を聞いて、視覚資料を制作することにより活動を支援する。

子どもから大人まで多くの人に分かりやすい表現にすることを心掛け、視覚障害者への理解を深めたい。

お問い合わせ先

広島市立大学地域共創センター(地域連携グループ)
TEL:(082)830-1542
FAX:(082)830-1555
E-mail:chi-ren&m.hiroshima-cu.ac.jp
(※E-mailを送付するときは、&を@に置き換えて利用してください。)

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