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2025年度卒業式

2025 年度(令和 7 年度)卒業式 学長式辞


卒業生・修了生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。

広島市立大学を代表して、心よりお祝い申し上げます。
また、これまで卒業生、修了生のみなさんを支えてこられたご家族をはじめ関係の皆様にも、深い感謝とお慶びを申し上げます。
本日ここに、学部卒業生388名、大学院修了生115名の皆さんを送り出すことができ、大変うれしく思います。

学部卒業生のみなさんの多くは、2022年4月に入学されました。
当時はまだ、新型コロナウイルス感染症への対応が続いていた時期でした。
また、博士前期課程修了生のみなさんの多くは、学部生時代が感染症による混乱の真っ只中であったことでしょう。
私が情報科学研究科長を務めていた当時、みなさんが多くの制約を受けながら学生生活を送らざるを得ない姿を目の当たりにし、本当に心苦しく、忍びない気持ちでいっぱいでした 。
みなさんも、人生の貴重な時期に大きな影響を受けたという思いを、今なお拭えないかもしれません。
このパンデミックという試練を潜り抜けてきたみなさんのたゆまぬ努力を、心から讃えます。
本当に、よくがんばりました。

もう一つ、みなさんに感謝し、賞賛を贈りたいことがあります 。

2023年5月にコロナ禍への特別な対応が終了し、社会が正常化へと動き出しましたが、この厳しい時期を経て、社会の「当たり前」は大きく変わり、働き方も変容しました。
大学においても、オンラインやオンデマンドの講義が普及しただけでなく、デジタル技術を活用した新たな教育環境へと進化しています 。
みなさんが試練を乗り越えようとした経験そのものが、大学の教育や研究に新たな気づきを与えてくれました 。
みなさんは、激変する環境の中で学び、自らの手で学生生活を切り拓いた「パイオニア」です。
前例のない困難に立ち向かい、変化し続けることは容易ではありません。
みなさんの奮闘が、本学のさらなる発展の礎となったことに感謝するとともに、この大きな経験を、将来に向けた糧にしてほしいと願っています 。

皆さんが大学・大学院で培った専門知識や技術、そして創作活動は、これからの人生における確固たる土台となります 。
そのことに自信と誇りを持ち、それぞれの道を歩んでください。

2025年は被爆80周年という、広島にとって極めて大きな節目の年です 。
皆さんが広島市立大学で過ごした日々の中にこの年が含まれていることは、広島の地で学んだことの象徴と言えます 。
ここで磨いた知性と感性を、これからの社会で存分に活かし、世界に貢献してくださることを心より願っています 。

今日、みなさんは本学を巣立ちますが、これからの人生のどこかで、再び広島市立大学との「縁」を感じる瞬間が訪れることでしょう。
本学の卒業生は14,000人になろうとしています。
世代を超えた同窓生との出会いや、思いもよらない場所での旧友との再会があるかもしれません 。
そんな時、本学の卒業生であるという絆が、みなさんに不思議な温かさをもたらしてくれるはずです。
そのような素晴らしい出会いを楽しみに、これからも広島市立大学の校友であることを、どうぞ忘れないでいてください。

皆さんのこれからの人生が、希望に満ち、実り豊かなものでありますように。

本日は誠におめでとうございます。



                                             2026年(令和8年)3月23日
                                             公立大学法人広島市立大学
理事長・学長 前田香織