国際交流・留学 International exchange and study abroad

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派遣留学の体験記 (ドイツ・ハノーバー専科大学)

芸術学研究科 修士2年  大上 ひとみさん

 ドイツ・ハノーバー専科大学
[2021年9月 ‐2022年2月]

● 留学先大学の特徴とアピールポイント
 ハノーファー専科大学は広島市立大学との繋がりが強く、英語が苦手な日本人学生にもとても優しく対応してくださることが、まず大きなポイントだと思います。また、日本に興味があるドイツ人学生が多いこともおすすめポイントです。授業でも日本のアートについて触れる先生が多く、日本に対する理解がある大学だと感じました。ドイツ語で開催される授業では、わからないことがあったらなんでも聞いてね!と言ってくれる学生がいて、常に誰かが心配してくれているような状態でした。この優しさは学生だけでなく、ドイツ人全体に対して言えることで、道に迷って困っていたら助けてくれる人や、かなり面倒なことを頼んでも笑顔で対応してくれる人たちばかりです。また、きちんと時間を守る国民性なので、日本人にとっては住みやすい国だと感じました。

<第3学部>

<第5学部>

● 留学を振り返って、留学で得たものと今後の目標は何ですか?
 ハノーファーでの留学を通して、留学前から知りたかった日本とドイツのデザインの違いや、海外で自分の作風がどのように評価されるのかを知ることができ、とても充実した日々でした。現地での生活が半年間だけで終わってしまったことがとても惜しく感じるほどです。大学院終了後はデザインの会社で働くため、ドイツのデザイン要素も取り入れつつ、多くの人の役に立つデザインを制作していけたらと考えています。

<授業風景>

 <ファッションデザインの学生の展示>

● これから留学を希望する後輩へのメッセージ
 私自身これが初めての海外で英語もあまり話せず、生活できるのかがとても不安だったのですが、実際に現地に着いてみると想像以上に生活しやすく、渡航前に心配していたことが馬鹿らしく思えるほどでした。もし私と同じように、言語に自信がない、初めての海外で不安という理由で留学に踏み出すことができていない方がいるのであれば、とりあえず行ってみることをお勧めします。ハノーファー専科大学は広島市立大学と強い繋がりがありますし、第3学部だと日本語を話すことができる先生もいらっしゃいます。ドイツ人の学生も優しい人ばかりで、心配しすぎだと思うくらいいつも助けてくれます。スーパーでの購入方法や電車の乗り方に関しても、チューターと呼ばれるドイツ人の学生たちが実際に見せて教えてくれるので、何も難しいことはないです。きっと充実した素敵な時間になると思います。

<友人の家で年越しパーティ>

● 最後に
 留学中に楽しかったことは、クリスマスです。ドイツではクリスマスまでの1ヶ月間にクリスマスマーケットというイベントが各地で行われます。ハノーファーは11月22日から12月22日まででした。広島でもクリスマスマーケットがありますが、それとは全く規模が違い、街の雰囲気がクリスマス一色になります。食べ物や雑貨の出店、観覧車など色々あります。中でも騎士の時代のコーナーはドイツ人にとっても面白いらしく、当時を意識したゲームや食べ物など盛りだくさんです。クリスマスマーケットはドイツらしさを感じられるイベントなので、時間がある人は各地のクリスマスマーケットに行くと、それぞれの個性も感じられていい思い出になると思います。 
 辛かったことは、強いて言うなら田舎でのホームステイです。ホストは優しかったのですが、元々2人用の部屋に1人で住むことになり、初めの頃はかなり孤独でした。しかし、色々な人にオンライン授業ばっかりで友達ができないと言っていたら、いつの間にか友達がたくさんできていました。困ったらとにかく色々な人に言いまくることがお勧めです。誰かが助けてくれます。
 あと、これは留学中のことではないのですが、留学前に広島市立大学に来ているドイツ人留学生たちと仲良くなっておくと、現地で頼れる友達ができるのでお勧めです。私は広島市立大学で出会った過去のドイツ人留学生たちにかなり助けてもらいました。いざという時に頼れる人がいるだけで海外での生活がとても楽になります。
<ハノーファーのクリスマスマーケット>

 

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