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2019年 学生座談会

テーマ 「広島市立大学での大学生活について」

国際、情報科学、芸術、各学部の学生3人それぞれの視点で、各学部の学びや特徴、大学生活、広島市立大学の魅力について語ってもらいました。
学生座談会

国際学部 国際学科4年 小西 沙耶さん 愛媛県立松山中央高等学校出身(写真:左)
情報科学部 システム工学科3年 上見 アンディさん 崇徳高等学校出身(写真:中央)
芸術学部 美術学科 油絵専攻4年 舘 みなみさん 暁中学校・高等学校出身(写真:右)

———「広島市立大学」を選んだ理由は?

小西
小学生の頃にフィリピンの貧困に関する映像を見て貧困問題に関心を持つようになって、国際関係を学びたいと思い、市大の国際学部を選びました。
私はダヴィンチやミケランジェロなどの時代に興味があるので、主に古典技法を学べる市大の油絵専攻に。
上見
僕は、IoTの時代でもあるし、車好きなこともあって、制御システムなどに興味があったのが理由です。

——— 県外出身のお二人が感じた広島のイメージは?

学生座談会
小西
私は愛媛出身なんですけど、外国人が多いなと思ったのが一番。原爆ドームと宮島と世界遺産が二つあるので観光客が多いですね。
私は三重県出身で、映画などのイメージで広島は少し怖い街のイメージがあったのですが…。
小西
上見
怖くないですよね(笑)。
街はすごくきれいだし、全く危なくない(笑)。緑も多く整備されているので住みやすいです。



———
生活やアルバイトは?

小西
私は2年間、市大の寮に入っていて、県外出身者も多い。帰ったら「おかえり」と声をかけてくれるので、さみしくなかったですね。
私は学生マンションで、セキュリティがしっかりしているので安心。ただ最初は慣れないことが多くて。特に食事は、疲れたらつい外食に頼りたくなるけど、体のことを考えるとできるだけ自炊したいですよね。
小西
疲れると外食が多くなりがちですよね。私はアルバイト先の飲食店で食事が出るので助かります。
私はホテルでパーティーの給仕をしていました。マナーを学べましたし、接客する側の大変さが分かりました。あと自分がモデルを描くので、モデルの立場に立ってみたくて、デッサンモデルも。こちらも大変さが分かったので、感謝を忘れないようにしています。
上見
僕は宅配ピザのアルバイト。今はアルバイトのみんなに指示を出すポジションを任されています。運転するので安全運転への意識が高まりました。アルバイトも真剣に取り組めば、自分のためになりますよね。



———
休日の過ごし方は?

学生座談会
上見
僕は大学の野球部に入っているので、時間があれば自主練習。体を動かすのが好きなので。
美術館に出かけるほか、庭園が好きなので、広島なら縮景園、地元なら京都や奈良の庭園で癒されています。
小西
休日はアルバイトが多いけど、長期休暇は国内外問わず旅行。英語はあまり話せないけど、現地の人と話したいっていう気持ちが大事。安くて近いので、行き先は中国、韓国、タイなどアジアばかりですが。
私は3年生の後期に油絵専攻の古美術研修で、2週間イタリアに。ひたすら古美術を回る旅で、教科書に載っているような美しいものばかり見る毎日でした。



———
授業内容や印象に残っている課外活動などは?

小西
私は大学で国際ビジネスに興味を持つようになって、今はマーケティングのゼミに入っています。上海のデパートで日本酒を売るという広島修道大学主催の授業を、単位互換制度を利用して受講しました。半年間、貿易や中国の文化を学んで、どうすれば上海で日本酒が売れるかを考え、春休みに1週間、現地で実践しました。結構興味を持ってもらえて売れましたよ。現地で中国の文化や価値観、ビジネスの難しさを学べて、有意義な経験でした。
上見
大学に入ってまず一番悩まされたのはプログラミング。でもカリキュラムに沿って1年間頑張れば大丈夫。ほとんどの学生がスタートは同じですから。数学も物理も高校の延長ですが、より専門領域を深められます。僕が興味を持ったのは制御工学で、たとえば車。話題のレーンキープや自動運転のほか、うるさいと思われがちな車のエンジン音をどれだけ心地よく、人に快適な環境をつくれるかなどを学ぶのが面白いですね。
学生座談会

高校まで数学と物理が苦手だったので、情報科学部の研究内容はよく分かっていませんでしたが、あの勉強の延長が、車や身近なものにつながっているんですね。
芸術学部は仲間と一緒に取り組めるプロジェクトやワークショップが多いかな。私は版画部に入っていて、COC+という社会連携のプロジェクトに携わりました。芸術学部と国際学部が協力して宮島の観光マップを作るのですが、版画部らしさを考えて「すごろく」という形に。宮島に伝わる伝説や名所を盛り込んだすごろくを版画で表現しました。宮島で木版合宿をして泊まり込みで技術を高め、国際学部の方が英語訳を付けて、完成。宮島で外国人に配って感想を聞き、最後は活動内容をまとめて各大学がプレゼンテーション。大盛況でした。子どもたちにアートに触れてもらうために、呉の野呂山で子ども向けのワークショップを開いたこともありました。

小西
大学は、自分で何か行動しようと思えば、何でもできる環境が整っていますよね。



———
高校との違いや入学前後のギャップは?

学生座談会
上見
受験生の時はものすごく勉強を頑張って、大学に入ったら勉強から解放されると思ったら、そうはいかなかった(笑)。実験も多いし、レポートも書かないといけないし、大学に入ったからこそ、むしろ自分がやりたいことのための勉強が始まるんですよね。
小西
高校の時は「授業を聴く」という受け身の姿勢だったけど、大学では全てにおいて自ら積極的に動かないと何も始まらない。授業もテストも自ら選択して勉強しないと成績は上がらないし、高校みたいにクラスがないから友達もサークルやアルバイトなど積極的に動かないとできないし、自主性が大事ですね。
高校までは勉強が苦手で「勉強させられている」という気持ちがありましたが、大学では自分で選んで好きなことを勉強できます。面白い授業が多くて、こんな勉強ならもっと頑張りたいって思えます。
上見
高校までは毎日同じクラスの同じメンバーに会うのが当たり前だったけど、大学では授業によってメンバーが替わるし、友達をつくるには積極的に動かないとね。
私はクラスが固定されていないのが結構心地良くて。身軽で、どこにでも行ける気楽さが自分に合っています。

——— 在学中に頑張っていることは?

私は何かを「見て」「描く」ことを勉強し、自分の世界観を表現するための基礎を固めたいので、デッサン力を在学中に必ず身につけようと取り組んでいます。
小西
私は第二外国語で中国語を履修したのをきっかけに、中国人留学生と仲良くなったり中国に旅行したりしましたが、実際に自分の目で見て触れることで、中国に対して良いイメージを持つようになりました。言語だけでなく政治や文化も学ぶことで、幅広い視点で物事を見られるようになったと思います。学んだことを次にどう生かすべきか、自分で考える力が付いたかなって。
学生座談会
上見

あらゆるものがインターネットにつながって、どこで何が起きているのかがリアルタイムで分かる時代になってきています。情報科学部はまさにその領域で勝負する学部で、これから日本が向かうと思われる時代の最先端といっても過言ではない分野を学ぶことができます。本格的に専門分野を学ぶのはこれからですが、ITの知識や技術で社会に貢献できるように、頑張ろうと思っています。あと僕は野球部に所属しているのですが、部活は週1回で、なかなか全員が集まることはできないのですが、そんな状況でも去年は全国大会に出場できました。個人的には自主練習をものすごく頑張ったので、結果が出ると、勉強も部活もやりきったという自信が持てますね。将来技術職に就くとしても、コミュニケーション能力は必要。勉強だけではなく部活やアルバイトなどにもバランス良く取り組み、人と積極的に関わるのも大事だと思います。

——— 将来の夢や目標は?

上見
僕は人をまとめられるようなリーダーになりたい。そのためには、ちゃんと勉強して専門分野を身に付けないといけないし、何よりコミュニケーション能力が大事。だから大学のうちにいろいろな人と交流したいですね。
小西
私は外国人と関わることが多いので、海外で働いてみたい。大学で学んで多面から物事を考えられるようになったので、一つの問題に対して、さまざまな側面から解決策を自ら考え動ける人になりたいです。
私は描きたいものが描けるようになってきて、やっと表現方法を考えられる段階に入ったので、大学4年間では足りなくて。大学院に進学して自分の作家性を探っていくつもりです。教員免許を取得しているので、子どもたちの指導にも携わりたいですね。自分もつまずいてきたので、同じようにつまずいている子に、多少なりともアドバイスして力になれるのではないかと。

——— これから入学する人たちへのメッセージ

上見
高校の数学や物理の基礎が、大学で生きていると実感しています。今は「何の役に立つの?」と思うかもしれないけど、本当にやりたいことを始めてから見えてくる世界があるので、今の勉強も大事にしてほしい。理系の教科で養われる考える力ってすごく役立つと思うので。大学で専門領域に入れば、実際に社会で役立つ知識や技術を学べるので、きっと意義を感じられるはずです。
小西
私は入学当初、国際政治に興味がありましたが、いろいろな授業に参加する中で、ビジネスに面白さを感じるようになりました。大学に入って興味関心が変わることもあると思うので、授業はもちろんサークルやアルバイトなどいろいろなことにチャレンジして、本当に面白いなって思えることを見つけてほしいと思います。
私は普通科の高校だったので美術の授業が少なくて、なかなか絵を描く時間がとれなかったのですが、大学で美術の勉強が存分にできるようになりました。自分のやる気に応えてくれる環境が、市大の魅力だと思います。