産学連携・地域共創
Industry liaison and community building

キャンパスにアートと複数種の共生空間としての里山を創造する
約 30 年前、広島市の一部の山間部を切り開いて造られた広島市立大学のキャンパス。ここにはもともと、棚田や雑木林が広がり、人が動物や植物、土や水など異なる時間軸で生き、存在するものたちと歩調を合わせながら暮らす里山がありました。
しかし、さまざまな場所から大学に赴き、日々、研究や制作、勉学や仕事に追われる私たちは、ここにあった里山や、今でもすぐそばで農業を営んでいる農家さん、または、同じ時間や空間を共有している人間以外の生き物やものたちについて思いを巡らすことはほとんどありません。そんな私たちは、まるで根をはらず、水面を浮遊している浮き草のようです。
一時的だったとしても、今いる場所と関わり、ここに根をはり、ここで暮らしてきた人々や人間を超えたものたちが持っている知恵を学び、それぞれの環世界を共有しながら生きる。そんな内にも外にも開かれた、複数種が共生する学びの場、変容しつづける里山を作ることを目指して、アートプロジェクト『Satoyama in Movement―ここに根をはり、共に生き、栄える』を始動します。
初年度となる今年は、 次年度実施予定のキャンパスにある空き地を利用しての農空間作りの構想段階として、フィールドワークを通してキャンパス周辺の植生、地形、地質について学び、アート的な視点からディスカッションやリサーチを行い、最終的には作品を制作し、展示をします。 エコロジーに関心のある方や、自身の活動や作品制作のためにリサーチ力、構想力、コミュニケーション力を伸ばしたい方はぜひ奮ってご応募ください。
※受講生の募集は終了しました。
プロジェクト代表:長坂有希(アーティスト/広島市立大学芸術学部講師)
2025年度プログラム
1 |
フィールドワークを通してキャンパス周辺の地形と地質について学ぶ |
日程:1日間[2025年7月12日(土)] 講師:熊原康博(自然地理学/広島大学大学院人間社会科学研究科教授) |
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2 |
フィールドを通してキャンパス周辺の植生について学ぶ |
日程:1日間 [2025年9月13日(土)] 講師:吉田晴彦(国際関係論/広島市立大学国際学部教授)、梶山健治、川本誠(地元の農家さん) ★追加講座 日程:1日間[2025年10月9日(木)] 講師:山本愛子(アーティスト/京都精華大学芸術学部造形学科テキスタイル専攻非常勤講師) |
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3 |
植物・土・鉱物などの採集物を使って、特殊印刷を行う |
日程:3日間[2025年11月1日(土)、2日(日)、3日(月)] 講師:吉田勝信(採集者・デザイナー・プリンター/吉勝制作所) |
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4 |
農空間予定地での活動成果発表展と講評会 |
成果発表展:10日間[2026年2月6日(金)〜15日(日)] 講評会:1日間[2026年2月8日(日)] 講師:石倉敏明(芸術人類学・神話学/秋田公立美術大学准教授)、石谷治寛(広島市立大学芸術学部准教授)、長坂有希(アーティスト/広島市立大学芸術学部講師) |
「Satoyama in Movement」プロジェクトチラシ
プロジェクト公式Instagram Satoyama in Moement(@satoyama_in_movement)
お問い合わせ先
広島市立大学地域共創センター(研究推進・産学連携グループ)
TEL:(082)830-1764
FAX:(082)830-1555
E-mail:hach_info&icloud.com
(※E-mailを送付するときは、&を@に置き換えて利用してください。)