各種情報
Information
人材育成の目標及び各ポリシー
大学院課程 国際学研究科 情報科学研究科 芸術学研究科 平和学研究科
学士課程
人材育成の目標
広島市立大学は、豊かな感性と真理探究への情熱を持ち、多様な文化と価値観を尊び、平和を希求する人材、さらに、幅広い知識と確かな専門性を有し、高い倫理観を持って広く社会に貢献できる人材を育成することを目標としています。
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
広島市立大学は、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、以下の知識・技能・能力を身に付けた上で当該学部が定める審査に合格した学生に対して卒業を認定し、学位を授与する。① 多様な文化・価値観を尊ぶための、人間、社会、自然、平和に関する幅広い教養と知識・技能を有してい
る(知識・技能)
② 専門領域に関する体系的な知識・技能を身につけている(知識・技能)
③ 発見した問題について論理的に考え、判断することができる(思考力・判断力)
④ 自らの考えをわかりやすく表現する能力を身につけている(表現力)
⑤ 社会的課題の解決ないしは社会との関わりの中での創作活動に向けて主体的に取り組む姿勢を有している(主体性)
⑥ 他者と協働して取り組む姿勢を有している(協働性)
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
広島市立大学の学士課程における学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、教育課程を次のように編成する。1.人間、社会、自然、平和に関する幅広い 教養と知識・技能を得るため、全学共通系科目を開設する。
2.多様な文化・価値観に対する理解を深めるのに必要となる外国語によるコミュニケーション能力を養成する
ため、外国語系科目を開設する。
3.各学部の理念と専門教育の特色に対応した専門教育科目を開設する 。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
広島市立大学は、次のような人の入学を求めています。
- 1.人間性豊かで、向学心の旺盛な人
- 2.知的好奇心と探究心を持ち、知の創造と活用に意欲のある人
- 3.世界平和と地域・国際社会の発展に積極的に貢献したい人
国際学部
人材育成の目標
国際学部は、グローバル化の進展など社会が変化する中で、豊かな学識と広い視野に基づいて、グローバルな視点から平和で持続可能な国際社会の実現や地域社会の持続的な発展に貢献できる人材を育成することを教育理念とし、次のような人材を育成します。
- 1.人文・社会科学の分野を幅広く系統的に理解し、分野を統合して思考し判断することができる人材
- 2.社会が抱える諸課題を自発的に見出し、課題の解決に向かって主体的に取り組むことができる人材
- 3.多様な価値観を持った人々と対話し、協働して課題の解決に向かって取り組むことができる人材
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
国際学部は、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、以下の専門的な知識・技能及びそれらを社会で活用するための資質・能力を身に付けた上で、卒業論文を執筆し審査に合格した学生に対して卒業を認定し、「学士(国際学)」の学位を授与する。
[知識・技能]
1.人文・社会科学の知見や理論についての系統的な知識を身に付けている。(知識)
2.人文・社会科学の分野をまたいで学際的に探求する技能を身に付けている。(技能)
[思考力・判断力・表現力]
1.人文・社会科学のさまざまな分野に関する知識や理論を基に社会の諸問題を探求することができる。(思考力)
2.根拠に基づいて論理的に考え判断することができる。(判断力)
3.自らの考えを説得的に分かりやすく表現する能力を身に付けている。(表現力)
[主体性・協働性]
1.社会が抱える課題を自発的に見出し、取り組む姿勢を有している。(主体性)
2.世界の中で、多様な背景を持った人々とともに生きる社会を築いていくために、他者と協働する態度を有している。(協働性)
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
国際学部が掲げる学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、教育課程を次のように編成する。
(全学共通系科目)
・幅広い教養・知識の修得を通じ、多様な価値観を尊び平和を希求する精神や感性豊かな人間性を涵養するとともに、グローバル化・情報化等に対応できる能力を身に付けるため、全学共通系科目・外国語系科目を教育課程に組み入れる。
(学際的なカリキュラム編成)
・人文・社会科学の分野を幅広く系統的に理解するための学際的なカリキュラムを編成し、分野を統合して思考・判断し、国際社会や地域社会の諸問題を多面的・複眼的に解決できる能力を養成する。
(専門基礎科目)
・国際学部における専門分野を学ぶ上で基礎となる知識と技能を修得し、国際学部での学びを展望することを目的に、専門基礎科目を開設する。(1〜2年次)
(外国語運用能力を発展させる科目)
・実践的な外国語運用能力を身に付け発展させるため、国際学部専門科目として英語特講科目群を開設する。また、英語を含む外国語で授業を行う専門科目を各プログラム科目群や国際研究特講科目群に開設する。(1〜3年次)
(専門科目)
・専門的な知識・技能を修得し、思考力・判断力・表現力を高めるため、以下のプログラム分野に専門科目を開設する。専門科目では、人文・社会科学の理論や知見を幅広く系統的に理解するとともに、学際的な視野を開くことを目指す。各プログラムには、1年次に入門科目を配置してあり、2年次以降の専門科目へのスムーズな導入を図る。(1〜3年次)
(1)国際政治・平和プログラム
紛争、テロ、難民、開発、環境などの地球規模の課題を解決するため、国際関係の理論や歴史、平和研究の方法や実践について学ぶ科目
(2)公共政策・NPOプログラム
望ましい社会を創造するため、人々の生活の基礎である経済や社会のあり方、市民・NPO・政府などが果たす役割について学ぶ科目
(3)多文化共生プログラム
国家、地域、民族、文化の垣根を越えて、多様な考え方を持つ人々との共生に関する理論や実践について学ぶ科目
(4)国際ビジネスプログラム
経営学や経済学上の諸問題など、国際的な視点からビジネスについて学ぶ科目
(5)言語・コミュニケーションプログラム
人間の社会的営みの基礎である言語・コミュニケーションに関する諸問題を学ぶ科目
(演習科目、卒業論文)
・発表や討論などの主体的な学修を重視する少人数双方向での演習科目を、1年次から4年次まで継続して開設する。自らのテーマを多面的に追究するため、3年次には複数の専門演習の履修を可能とする。各年次の演習は、国際学部における学修の集大成としての卒業論文に有機的につなげる指導と結び付ける。
(1)国際学部における学びに必要な知識・技能や協働性に加え、関心・意欲を持って学び続ける態度を身に付ける基礎演習(1年次)
(2)専門分野を見極め、論理的な思考力・判断力・表現力に磨きをかける発展演習(2年次)
(3)専門性を磨き、応用力を養うための専門演習(3年次)
(4)自らのテーマを専門的かつ総合的に追究し、学修の集大成として卒業論文を執筆する卒論演習(4年次)
(少人数教育)
・演習や各授業クラスを少人数で編成し、対話を通じた主体的で深い学びを推進するとともに、少人数教育ならではの濃密できめ細かな指導を行う。
(キャリア教育)
・各学年の演習科目では、各自の学修プランを基に、実社会において求められるスキルやコミュニケーション能力、社会人としての資質を育み、学生のキャリア形成を支援する。
(グローバル人材育成)
・グローバルな視点から国際社会や地域社会に貢献できる能力を養成するため、海外学術交流協定大学への学生派遣や短期語学留学、海外インターンシップなど、国際感覚を養う教育活動への学生の参加を促進する。
(地域志向人材育成)
・地域に愛着・誇りを持ち、地域に根ざした視点から、その発展に貢献する人材を育成するため、地域再生や地域の課題解決を実践的に試行する科目などの地域志向科目を開設する。
(評価)
・上記科目における知識量、理解度、能力については、客観的な指標、学習及び発表に関わる成果物などを利用して総合的に評価を行い、教育課程を継続的に評価・検証する。
・専門科目のプログラム科目群の1つで、所定の単位数を修得した場合、当該プログラム領域を主専攻として専門に履修したことを認定する。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
複雑化する国際社会及び地域社会においては、単一の学問分野のみならず、領域を超えた幅広いアプローチから課題の解決に取り組むことが必要です。
国際学部では、豊かな学識と幅広い視野に基づいて、平和で持続可能な国際社会や地域社会の実現に貢献できる人材の育成を教育理念としています。
そのため、国際学部では、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、次のような多様な人物を求めています。
[求める人物像]
(関心・意欲)
国際社会や地域社会が抱える課題に関心を持ち、かつその解決に意欲を持つ人。
(知識・技能)
国際学部の専門分野を学ぶために、高等学校等で修得すべき現代社会についての基本的な知識・教養を持っている人。また、外国語を含む言語の基本を修得し、基本的な運用能力を身に付けている人。
(思考力・判断力・表現力)
・社会の諸課題について、根拠に基づいて筋道を立てて考え、自分の意見をまとめることができる人。
・日本語と外国語を使って、自分の考えを分かりやすく表現できる人。
(主体性・協働性)
・何事にも主体性を持って行動し、海外留学やさまざまな活動に積極的に関わる意欲を持つ人。
・国際社会や地域社会における人間の営みに関する諸課題の解決に向けて、さまざまな意見を持つ人とも対話し、協働する姿勢を持つ人。
情報科学部
人材育成の目標
情報科学部は、以下の専門分野における基本的な知識・技能を基に、高度情報化社会を支え創造していくことができる人材を育成します。
〔情報工学分野〕コンピュータやネットワークなどの情報基盤技術に関する分野
〔知能工学分野〕
人工知能を支える数理、知識情報処理、ソフトウェア技術に関する分野
情報システム全体の調和と協調を図った創造的なシステム化技術に関する分野
〔医用情報科学分野〕
情報科学・自然科学・工学を基に、医用、生命、環境などへの活用技術に関する融合分野
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
情報科学部は、下記に挙げる3つの観点における能力を修得した者に対して卒業を認定し、次に示すように、修得した内容に応じて「学士(情報科学)」または「学士(情報工学)」を授与する。
・学士(情報科学):情報科学における真理の探究に必要となる能力を主に修得した者
・学士(情報工学):情報科学の利活用による課題解決に必要となる能力を主に修得した者
[知識・技能]
1.多様な文化・価値観を尊ぶための人間、社会、自然に関する幅広い知識を身に付けている。(知識)
2.情報科学または情報工学における技術者や研究者に求められる基本的な知識を身に付けている。(知識)
3.情報科学または情報工学の課題に取り組み、結果や考察を理論的に記述することができる。(技能)
4.国際的なコミュニケーションのための基礎的な語学力を身に付けている。(技能)
[思考力・判断力・表現力]
1.情報科学または情報工学における知識・技能に基づき、論理的・合理的に思考・判断することができる。(思考力・判断力)2.技術者・研究者として自分の考えを分かりやすくプレゼンテーションすることができる。(表現力)
[主体性・協働性]
1.情報科学の切り口から真理の探求または社会的課題の解決に向けて主体的に取り組むことができる。(主体性)2.多様な価値観や新たな技術・知見を受け入れ、課題の解決に向けて協働して取り組むことができる。(協働性)
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
情報科学部が掲げる学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、教育課程を次のように編成する。
(全学共通系科目)
・幅広い教養・知識の修得を通じ、多様な価値観を尊び平和を希求する精神や感性豊かな人間性を涵養するとともに、グローバル化・情報化等に対応できる能力を身に付けるため、全学共通系科目・外国語系科目を教育課程に組み入れる。
(情報科学系・情報工学系科目)
・急速に発展する情報通信技術 (ICT) に適応しながら次世代の情報化社会を創造する人材を育成するため、情報科学、情報工学、計算機科学、計算機工学とその応用を修得する次の2系統の科目を学部共通科目・専門基礎科目・専門科目のそれぞれに編成する。
(1)情報科学系科目:高度情報化社会を支える技術の基盤となる自然科学とその応用に関する科目
(2)情報工学系科目:高度情報化社会を実現するために必要な知識と基礎技術及びその応用に関する科目
(数学、プログラミング及び英語の重点的な教育)
・情報科学または情報工学を学ぶ上で特に重要な基礎科目である数学、プログラミングは1〜2年次に、英語は1〜3年次に重点的な教育を行う。教育にあたっては、コンピュータ及び情報関連機器を用いた情報処理能力が身に付くように、継続的に情報機器の利用とそれによる学習が可能になるように配慮する。また、英語教育については、一般的な内容から専門分野における内容まで学習できるように科目を配置する。
(学部共通科目)
・情報科学または情報工学の基礎的・普遍的な知識・技能を修得するため、学部共通科目を開設する。また、学部共通科目を履修した上で、学生一人ひとりの興味関心、適性に基づいて専門分野を適切に選択できる仕組みを導入する。
(専門基礎科目)
・各学科の専門分野における基礎的な知識・技能及び思考力・判断力・表現力を修得するため、情報科学及び情報工学に関する専門基礎科目を主に2年次に開設する。
(1) 情報工学科:技術者や研究者に求められる情報工学の基本的な知識が身に付くように、コンピュータ、ネットワーク、コミュニケーション基盤の分野を横断した内容の科目を2・3年次に配置する。
(2) 知能工学科:知識情報処理、メディア情報処理、及びそれらに関連する数理を中心とした知能工学全般に共通して必要な能力を身に付けるための専門基礎科目を2年次に配置する。
(3) システム工学科:システム工学科では、情報システム全体の調和と協調を図った創造的なシステム化技術を学ぶ。それに必要となる数学・情報・工学に関する基礎的な科目を2年次に配置する。
(4) 医用情報科学科:医用情報科学または医用情報工学分野などの異分野融合領域を支える3つの普遍的学問領域(情報系科目、工学系科目、自然科学系科目)を専門基礎として開設する。
(専門科目)
・各学科の専門分野における専門的な知識・技能及び思考力・判断力・表現力を修得するため、情報科学及び情報工学に関する専門科目をそれぞれ主に3年次に開設する。
(1) 情報工学科:3年次にコンピュータ、ネットワーク、コミュニケーション基盤の各分野における専門性を高める専門科目を配置する。
(2) 知能工学科:知識情報処理、メディア情報処理、及びそれらに関連する数理を中心とした各知能工学分野の専門的な能力を身に付けるための専門科目を3年次に配置する。
(3) システム工学科:体系的に専門知識が身に付くようにシステム基礎、ロボット・人間共生、インタフェースデザインの各専門系列科目を3年次に配置する。
(4) 医用情報科学科:専門基礎科目を土台として、3つの普遍的学問領域(情報系科目、工学系科目、自然科学系科目)を医用、生命、環境などへ応用展開する医用情報科学系科目を開設する。
(実験科目、卒業研究)
・実験、演習、口頭発表などの体験的・総合的な学修を重視した以下の科目を開設する。
(1) 学部共通科目で習得した知識を具体的な問題に適用する能力を育成する実験科目
(2) 専門基礎科目・専門科目で習得した知識を具体化させ、思考力・洞察力を養い、実際的な問題・課題を解決する能力を育成する実験科目
(3) 研究に対する方法論、問題解決力を身に付け、研究の成果・意義・有用性を論理的にまとめ、発表・討論する能力を育成する以下の2種類のテーマでの卒業研究
・情報科学・自然科学における真理の探究を目的としたテーマ
・情報科学の利活用による課題解決を目的としたテーマ
(学生の多様化への対応)
・少人数教育、習熟度別のクラス編成、主体的・対話的で深い学びの推進などにより、知識や学力の多様化した学生に対して効果的な教育を行う。
(キャリア教育)
・技術者・研究者としての使命感・倫理観の養成、実社会において求められるスキルやコミュニケーション能力、社会人としての資質を育み、学生のキャリア形成を支援する科目を1〜3年次に開設する。
(グローバル人材育成)
・技術者・研究者としてグローバルに活躍できる能力を養成するため、海外学術交流協定大学への学生派遣や短期語学留学、海外での研究発表など、国際感覚を養う教育活動への学生の参加を促進する。
(地域志向人材育成)
・地域に愛着・誇りを持ち、地域に根ざした視点から、その発展に貢献する人材を育成するため、情報科学を用いた地域振興や地域の課題解決を実践的に試行する科目などの地域志向科目を1〜3年次に開設する。
(評価)
・上記科目における知識量、理解度、能力については、客観的な指標、学習及び発表に関わる成果物などを利用して総合的に評価を行い、教育課程を継続的に評価・検証する。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
科学技術の発展による高度情報化社会の到来に伴い、我が国を取り巻く産業・社会構造は年々複雑化し続けています。
情報科学部では、このような複雑化する社会に対応するため、情報工学・情報科学分野の基礎知識・能力及び専門学識・技術を身に付け、高度情報化社会を支える人材の育成を教育理念としています。
そのため、情報科学部では、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、次のような多様な人物を求めています。
[求める人物像]
(関心・意欲)
情報工学・情報科学に関心があり、自ら積極的に情報工学・情報科学を学修する意欲を持つとともに、学んだことを活用して国際社会や地域社会の発展に貢献したいという大志を抱いている人。
(知識・技能)
情報工学・情報科学を学ぶ上で土台となる高等学校等で修得すべき情報、数学、理科及び語学の知識・技能を有している人。
(思考力・判断力・表現力)
・物事を多面的にとらえ、論理的・合理的に思考して判断することができる人。
・自らの考えを分かりやすく説明するよう努力できる人。
(主体性・協働性)
・情報科学の切り口から真理の探究または社会的課題の解決に向けて主体的に取り組む熱意を持っている人。
・多様な価値観や新たな技術・知見を受け入れ、課題の解決に向けて協働して取り組む熱意を持っている人。
芸術学部
人材育成の目標
芸術学部は、創造性、先見性及び独創性に富み、文化芸術の創造及び発展に貢献できる人材を育成することを教育理念とし、次のような人材を育成します。
- 1.美術、デザイン・工芸に関する専門性の高い知識と技術を基に、創造性に富んだ創作と先見性、独創性に富んだ表現・研究を発信できる人材。
- 2.美術、デザイン・工芸に関する専門性の高い知識と技術を基に、地域や産業などさまざまな社会分野において、文化芸術の創造及び発展に貢献できる人材。
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
芸術学部では、所定の期間在学中に、所定の単位を修得し、卒業制作を行い、審査に合格した学生に対して卒業を認定し、「学士(芸術)」の学位を授与する。なお、学生が卒業までに求められる3つの観点の能力を次に挙げる。
[知識・技能]
〈美術学科〉
以下のいずれか1つの専攻における専門的な知識・技能を有している。
(日本画専攻)
1.日本画における伝統的な絵画表現の知識を身に付けている。(知識)
2.日本画に関する独創的な創作をする技能を身に付けている。(技能)
(油絵専攻)
1.油絵における西洋の伝統的な絵画表現の知識を身に付けている。(知識)
2.油絵に関する独創的な創作をする技能を身に付けている。(技能)
(彫刻専攻)
1.彫刻における伝統的な表現の知識を身に付けている。(知識)
2.現代における独創的な創作をする技能を身に付けている。(技能)
〈デザイン工芸学科〉
現代表現、視覚造形、映像メディア造形、立体造形、金属造形、染織造形、漆造形のいずれか1つの分野における専門的な知識・技能を有している。
1.デザイン工芸の各分野における歴史的変遷を理解している。(知識)
2.社会や生活に関わる作品を創作するための造形技術を身に付けている。(技能)
[思考力・判断力・表現力]
1.次代の文化芸術を創造するために、柔軟に想像したものを論理的に構想することができる。(思考力)2.創作過程における問題に対して、効果的な解決策を見出すことができる。(判断力)
3.作品と言葉によって、創作に込めた自らの考えを的確に他者や社会に伝えることができる。(表現力)
[主体性・協働性]
1.社会との関わりの中で、自らの感性を創作に生かそうとする姿勢を有している。(主体性)2.自らの創作を通じて、他者と協働する姿勢を有している。(協働性)
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
芸術学部が掲げる学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、教育課程を次のように編成する。
(全学共通系科目)
・幅広い教養・知識の修得を通じ、多様な価値観を尊び平和を希求する精神や感性豊かな人間性を涵養するとともに、グローバル化・情報化等に対応できる能力を身に付けるため、全学共通系科目・外国語系科目を教育課程に組み入れる。
(芸術学部のカリキュラム編成)
・学位授与の方針に掲げる基準を達成させるため、各学科・専攻に関わる基礎的な知識や技能を修得できる科目(専門基礎科目)と、専門知識や独創的な表現を修得できる科目(専門科目)を体系的に配置する。専門科目では、学年に応じて、実習・演習を段階的に配置し、創作の基礎力、応用力、展開力を養う教育を行う。
(専門基礎科目)
・主に1・2年次で、芸術の理論、歴史、技術や素材等に関する基礎的な知識・技能を身に付けるための科目を配置する。
(専門科目)
・専門的な知識・技能を段階的に学び、思考力・判断力・表現力を身に付け、創作を通じて主体性、協働性を養うための実習・演習を主とした科目を配置する。3年次では国内外の古典芸術について事前調査・実地研究を行い、より専門的な知見を深めるための科目として、「古美術研究」を配置する。4年次では主体的に創作を行い、プレゼンテーション能力を含む表現力を修得するための科目として、「卒業制作」を配置する。
[美術学科日本画専攻]
・1・2年次では絵画表現の基礎となる観察力、描写力、技法材料への知識を身に付けるための科目を配置する。
・3年次には1・2年次で養った基礎力を各課題で反復応用し、独創性を涵養するための科目を配置する。
・4年次にはこれまでに修得した創作能力を活かし、幅広い知識とプレゼンテーション等を含む絵画の表現力と、他者との協働性を身に付けるための科目を配置する。
[美術学科油絵専攻]
・1・2年次では絵画表現の基礎として、観察力と描写力を主とした造形及び創作を行う知識・技能を身に付けるための科目を配置する。
・3年次には1・2年次の習作を通して養った能力を、自身の表現へ昇華させるための科目を配置する。また、他者と協働できるよう、プレゼンテーション能力を身に付けるための科目を配置する。
・4年次にはこれまでに修得した知識・技能・思考力・判断力・表現力を、独創性へと高めるための科目を配置する。
[美術学科彫刻専攻]
・1・2年次では、彫刻表現の基礎となる造形力及び彫刻制作の知識・技能を身に付けるための科目を配置する。
・3年次では1・2年次に養った造形力と知識・技能を用い、他者と協働しながら自身の考えを作品として表現する応用力を身に付けるための科目を配置する。
・4年次にはこれまでに修得した造形力及び知識・技能を深め、プレゼンテーション能力を含む創作者としての展開力を身に付けるための科目を配置する。
[デザイン工芸学科]
・1年次では、デザイン工芸で必要となる能力のうち、知識、技能及び思考力を中心としてその基礎を身に付けるための科目を配置する。
・2年次では、学生の指向性と7つの専門分野を対応させ、各分野における専門的な知識、技能及び思考力を身に付けるための科目を配置する。
・3年次では、2年次までに養った能力をさらに発展させ、創作に必要となる判断力や表現力、主体性を身に付けるための科目を配置する。また、グループ展の企画・運営を通じて、協働性を涵養するための科目を配置する。
・4年次では、これまでに修得した能力を統合的に応用し、作品を制作する表現力と、作品制作から展示までの過程を通じて主体性、協働性を高めるための科目を配置する。
(キャリア教育)
・芸術の専門的な知識・技能を生かして社会で活躍できる能力を養成するため、専門科目の中で学生のキャリア形成を支援する教育を行う。
(グローバル人材育成)
・グローバルな視点に立った創作を行うことができるよう、海外学術交流協定大学への学生派遣や短期語学留学など、国際感覚を養う教育活動への学生の参加を促進する。
(地域志向人材育成)
・地域に愛着・誇りを持ち、地域に根ざした視点から、その発展に貢献する人材を育成するため、芸術による地域振興や地域の課題解決を実践的に試行する科目などの地域志向科目を配置する。
(評価)
・上記科目における知識、技能、表現力については、卒業制作などから総合的に評価を行い、専門教育課程を継続的に評価・検証する。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
国際化や情報化の急激な進展などにより社会の急速な変化や価値観の多様化が進む中、社会に豊かさをもたらす芸術の社会的役割はますますその重要性を高めています。
芸術学部では、創造性に富んだ創作を行うための専門的な知識と確かな技術を備え、文化芸術の創造及び発展に貢献できる先見性、創造性及び独創性に富んだ人材の育成を教育理念としています。
そのため、芸術学部では、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、次のような多様な人物を求めています。
[求める人物像]
(関心・意欲)
芸術に関心があり、創作・表現に意欲を持ち、創作を通じて国際社会や地域社会の発展に貢献したいと考えている人。
(知識・技能)
高等学校等で習得すべき知識・技能を持ち、創作・表現を学ぶための基礎的な技術・感性を備えている人。
(思考力・判断力・表現力)
関心を持ったことを深く思考し、自らの考えを作品や言葉によって表現できる人。
(主体性・協働性)
創作、協働に対して積極性、主体性を持って取り組み、創作を通じて国際社会や地域と関わりたい人。
大学院課程
人材育成の目標
広島市立大学大学院は、豊かな感性と真理探究への情熱を持ち、多様な文化と価値観を尊び、平和を希求する人材、さらに、最先端かつ高度な専門性と深い学識を有し、課題発見・分析・解決能力を持ち、高い倫理観を持って広く社会に貢献できる人材を育成することを目標としています。
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
広島市立大学大学院は、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、以下の高度な知識・技能・能力を身に付けた上で研究科が定める審査に合格した学生に対して修了を認定し、学位を授与します。
- 多様な文化・価値観を尊び、人間、社会、自然、平和に関する幅広い関心と知識〈普遍的教養〉
- 専門領域に関する体系的な知識・技術・技能〈専門的知識・技術・技能〉
- 豊かな感性と真理探究への情熱に基づく課題発見・分析・解決能力〈課題解決能力〉
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
広島市立大学大学院は、それぞれ博士前期課程と博士後期課程を有する3研究科及び修士課程を有する1研究科で構成され、豊かな感性と真理探究への情熱を持ち、多様な文化と価値観を尊び、平和を希求する人材、さらに、最先端かつ高度な専門性と深い学識を有し、課題発見・分析・解決能力を持ち、高い倫理観を持って広く社会に貢献できる人材を育成することを目標として、教育課程を次のとおり編成します。
- 1.高度の専門性を要する職業等に必要な能力を養うため、各研究科において、基礎から応用に至る教育課程を編成します。
- 2.博士前期課程については、幅広い視野に立った学識を身に付け、高い倫理観を養うことを目的とする全研究科共通科目群を開設します。
- 3.博士後期課程については、各研究科の特性に応じた、高度な研究指導を行います。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
広島市立大学大学院は、次のような人の入学を求めています。
- 1.人間性豊かで、向学心の旺盛な人
- 2.知的好奇心と探究心を持ち、知の創造と活用に意欲のある人
- 3.世界平和と地域・国際社会の発展に積極的に貢献したい人
国際学研究科
人材育成の目標
国際学研究科は、深い学識と広い視野に基づいて、専門的な立場から国際社会や地域社会に貢献できる能力や技能の育成を教育理念とし、次のような人材の育成を目標としています。
- 1.国際関係、公共政策、経営政策、社会文化、言語文化のさまざまな機能と役割の分析・研究を通じて、国際社会とそれを構成するさまざまなコミュニティが直面している問題の分析と解決に資するための教育・研究を行い、現代社会の問題点や課題を自ら発見し、解決に貢献したり指導力を発揮したりできる実践的な能力を備えた人材
- 2.独自性及び独創性をもって研究や諸活動に携わることができる教育者・研究者・実務者
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
博士前期課程
国際学研究科は、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、以下のいずれかの学識・能力を身に付けた上で、修士論文あるいは課題研究報告書を提出して審査に合格した学生に対して修了を認定し、修士(国際学、学術又は平和学)の学位を授与します。
- それぞれの専門分野(国際関係研究、公共政策研究、経営政策研究、社会文化研究、言語文化研究)における十分な学識と、グローバル化時代における諸課題を多面的かつ的確に分析し考察できる能力、及び高い研究能力
- 国際学研究科における学修を通じて研鑽し身に付けた学識と、文系実務者としての能力
修士論文等審査基準
博士後期課程
国際学研究科は、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、以下の学識・能力を身に付けた上で、博士学位論文を提出して審査に合格した学生に対して修了を認定し、博士(国際学、学術又は平和学)の学位を授与します。
- グローバル化時代において国際社会とそれを構成する多様なコミュニティが抱える諸課題を各専門分野の理論や方法を用いて分析する国際社会研究分野、あるいは日本をはじめ世界各地域を対象として政治・経済・文化・言語などについて多面的に研究を深める地域研究分野における高度な学識
- 研究者として自立できる研究能力と独自性の高い研究成果を達成できる能力
- 課程修了見込者及び課程修了者と同等以上の学力及び研究能力(博士学位請求論文を提出して審査に合格した者)
博士論文審査基準
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
国際学研究科は、深い学識と広い視野に基づいて、専門的な立場から国際社会や地域社会に貢献できる能力や技能の育成を基本理念としています。国際関係、公共政策、経営政策、社会文化、言語文化等に関わる課題の分析・研究を通じて、国際社会とそれを構成するさまざまなコミュニティが直面している問題点や課題を自ら発見し解決できる実践的な人材の養成と、独自性の高い研究や諸活動に携わることのできる教育者・研究者・実務者の養成を目的として、教育課程を次のように編成し、実践します。
博士前期課程
- 1.全研究科共通科目 全研究科共通科目(広島市立大学大学院国際学研究科、情報科学研究科、芸術学研究科及び平和学研究科の共通科目をいう。)は、多様な文化・価値観を尊び、人間、社会、自然、平和に関する幅広い関心と知識を習得し、専攻する専門分野の既成の枠組みを超えて、多角的な分析視点、多様な問題意識、及び柔軟な判断力を養うことを目的として、人文、社会、自然、芸術などの学際的な授業科目で編成します。
- 2.研究科開設科目 政治、経済、文化の基本的枠組みを念頭に置き、国際学研究科特有の特色を持った専門研究に取り組めるように、専門基礎科目群と専門研究科目群(国際関係研究群、公共政策研究群、経営政策研究群、社会文化研究群、言語文化研究群)を設置するとともに、これらの領域を横断する地域研究や平和研究に関わる多彩な教育・研究内容の授業科目を開設します。
(1)専門基礎科目
研究者及び高度文系実務者を養成するために、専門基礎科目、国際研究特講、特別講義・演習を開設します。専門基礎科目として、人文・社会科学研究の基本的なアプローチ方法とアカデミック・スキルズ、及び統計処理・分析に必要な基礎知識を習得する科目を開設します。また、特に広島と世界の関連に着目した修士(平和学)の学位取得を目指す院生を対象とした平和学コア科目群や、国際研究特講としてのピース・インターンシップ等を配置します。
(2)専門研究科目群
2-1 国際関係研究群
グローバル化時代の国際社会やそれを構成するさまざまなコミュニティの変化に対応できる能力を養成することを目的に、国家、国際組織、市民や非政府組織など多様な主体の相互関係を、歴史的・理論的に深く学ぶための専門科目を開設します。また、世界各地域の国際関係史や政治外交史に関する高度な専門研究を通じて、課題解決能力を高めることを目指します。
2-2 公共政策研究群
多様化する現代社会の課題について、公共関連組織や民間企業などの役割や機能を考察しながら分析し対処できる能力を高めることを目的に、経済・社会の諸側面から理論的・実践的に学ぶ専門科目を開設します。経済政策、国際開発、環境経済、都市経済、非営利組織、情報メディア、持続可能な開発のための教育などの分野で、公共政策に関する高度な専門研究を通じた実践的能力を高めることを目指します。
2-3 経営政策研究群
グローバル化が進む事業環境で活動する組織や企業に求められる組織経営手法とビジネス・センスを磨くことを目的に、経営に関わる諸課題を、理論的・実践的に学ぶための専門科目を開設します。国際経営、マーケティング、人的資源管理、会計、国際商務、多国籍企業、国際金融などの専門研究を通じて、実際の経営に生かせる、長期的・多角的視野での柔軟かつ創造的な実践的能力を高めることを目指します。
2-4 社会文化研究群
複雑化が進行する世界と、多様化が進む地域の双方の課題に、人間とその社会に対する深い理解をもって対処できる能力を身に付けることを目的に、社会と文化の諸側面を歴史的・理論的に深く学ぶための専門科目を開設します。世界各地域の社会や文化に関して、歴史学、社会学、文化人類学、哲学などの専門研究を通じて、多様化が進む社会の中で、関連する分野で活躍できる実践的能力を高めることを目指します。
2-5 言語文化研究群
言語と文化に関わるさまざまな課題を専門的な理論や方法に基づき、研究することを目的とし、言語や文化が人々の社会的営みに果たす役割を深く学ぶための専門科目を開設します。日本語及び外国語教育、比較言語、言語政策、文学、異文化理解、通訳・翻訳などの専門研究を通じて、言語や文化に関わる分野に造詣を深めるとともに、関連する分野で活躍できる実践的能力を高めることを目指します。
博士後期課程
国際社会とそれを構成するさまざまなコミュニティの多彩な側面を正確に把握し、多種多様な領域を解明するために、政治、経済、文化の基本的枠組みを念頭に置き、国際社会研究分野と地域研究分野の2つの研究分野から教育課程を編成します。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
国際学研究科では、次のような人の入学を求めています。
- 1.国際社会やそれを構成するさまざまなコミュニティが抱える諸課題について、専門的なアプローチを用いて課題の発見や解決に取り組もうとしている人。
- 2.専門性を深めるために探究し、思考や議論を深めるための論理性や説得力を備えている人。
- 3.本研究科の研究分野に関する基礎知識及び研究に必要な語学力を有し、さらに専門的な知識や研究能力を高め研究や職業に役立てようとする人。
- 4.本研究科での学びを通じて、自己研鑽に努めたい人。
情報科学研究科
人材育成の目標
情報科学研究科は、情報工学及び情報科学分野において、学理の探求と科学技術の発展に貢献するとともに、高度な専門学識、専門技術及び創造力を身に付けた人材の育成を教育理念とし、次のような人材の育成を目標としています。
- 1.コンピュータ及びネットワークについて深く、広い知識を身に付けるとともに、コンピュータとネットワークの両者が融合した新たな情報環境の創出を担える人材
- 2.知能ソフトウェアや知能メディアに基づいた高度な知的情報システムの研究開発能力を持った人材
- 3.広範な価値観のもとでシステム全体の高機能化と協調を図る広い視野を持った研究開発能力を身に付けた人材
- 4.分野間研究に横断的に取り組み、柔軟に境界領域、応用領域を開拓する問題発見・解決型能力を持った人材
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
博士前期課程
情報科学研究科は、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、以下の分野において、高度な専門的技術と理論を修得した上で、修士論文を提出して審査に合格した学生に対して修了を認定し、修士(情報工学又は情報科学)の学位を授与します。
- コンピュータ及びネットワークの基盤技術、融合技術並びに運用技術分野
- 人間の知的活動を支援する知的情報システム技術分野
- 効率・環境・安全などの多様な価値観のもとで調和と協調を図ったシステム技術分野
- 情報科学・自然科学・工学及び医用生体工学に関連する学際融合分野
修士論文審査基準
博士後期課程
情報科学研究科は、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、以下の分野において、極めて高度な専門的技術と理論を修得した上で、博士学位論文を提出して審査に合格した学生に対して修了を認定し、博士(情報工学又は情報科学)の学位を授与します。
- コンピュータ及びネットワークの基盤技術、融合技術並びに運用技術分野
- 人間の知的活動を支援する知的情報システム技術分野
- 効率・環境・安全などの多様な価値観のもとで調和と協調を図ったシステム技術分野
- 情報科学・自然科学・工学及び医用生体工学に関連する学際融合分野
博士論文審査基準
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
情報科学研究科は、以下の分野において、学理の探究と科学技術の発展に貢献するとともに高度な専門学識・技術と創造力を身に付けた人材の育成を理念としています。
- コンピュータ及びネットワークの基盤技術、融合技術並びに運用技術分野
- 人間の知的活動を支援する知的情報システム技術分野
- 効率・環境・安全などの多様な価値観のもとで調和と協調を図ったシステム技術分野
- 情報科学・自然科学・工学及び医用生体工学に関連する学際融合分野
これらの分野において、高度な専門的知識・技能・能力を修得させる教育を実施するために、教育課程を次のように編成します。
博士前期課程
- 1.幅広い視野に立った学識を身に付け、高い倫理観を養うため、全研究科共通科目群を教育課程に組み入れます。
- 2.専門分野における知識・技術・技能を養うために、理学・工学を統合する視点から教育課程を編成し、以下の科目を開設します。
- 基礎から応用までの学識・技術の体系を修得する科目
- 幅広い専門知識を修得するコア科目
- 情報科学の最先端事項を修得する科目
- 高度技術者・研究者の素養を修得する科目(研究成果の学会発表の原則義務化)
- 創造性と自立性及び問題解決能力を育成する科目
- 産学連携による創造的な人材を育成する科目
博士後期課程
専門分野に必要な深い学識を養い、高度な研究開発能力及び実践的課題解決能力を育成するため、以下の科目を開設します。
- 最先端の極めて高度な学識・技術の体系を修得する科目
- 創造性と自立性の育成、及び研究成果の社会的還元を目指す科目
- 産学連携による創造的な人材を育成する科目
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
情報科学研究科では、次のような人の入学を求めています。
- 1.情報科学に関する学理の探究と、科学技術の発展に関心がある人。
- 2.自ら進んで問題に取り組み、その成果を社会に還元する意欲がある人。
- 3.情報科学の探求に必要な数理的・科学的思考ができる人。
芸術学研究科
人材育成の目標
芸術学研究科は、文化芸術の創造及び発展をけん引できる、卓越した創作研究能力及び芸術理論に関する高度の専門性を有した人材の育成を教育理念とし、美術、デザイン・工芸に関する卓越した制作・研究能力を培い、地域文化振興と国際文化交流において指導的な役割を果たす、理論を踏まえた高度の専門性を有する人材を育成することを目標としています。
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
博士前期課程
芸術学研究科は、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、以下の技術や能力を身に付けた上で、以下の修了作品(研究報告書を含む)又は修士論文を提出して審査に合格した学生に対して修了を認定し、修士(芸術)の学位を授与します。
○ 研究分野の創作・研究活動において高度な能力を有する。
○ 研究分野の創作・研究活動における多様な素材や技術に関して高度な能力を有する。
○ 地域や国際社会と関わりながら、芸術と社会に関する豊かな学識と経験を有する。
○ 修了作品にあっては、専門的な技術を持ち、独創的な表現を追求した作品。
○ 修士論文にあっては、文献を十分に調査したうえで、独自な洞察を行っている論文。
修士論文等審査基準
博士後期課程
芸術学研究科は、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、以下の技術や能力を身に付けるか、それと同等以上の学力があると確認された上で、以下の研究作品及び博士学位論文を提出して審査に合格した学生に対して修了を認定し、博士(芸術)の学位を授与します。
○ 研究分野の創作・研究活動において卓越した能力を有する。
○ 研究分野の創作・研究活動における多様な素材や技術に関して卓越した能力を有する。
○ 地域や国際社会と関わりながら、芸術と社会に関する高度な学識と経験を有する。
○ 研究作品にあっては、高度に専門的な技術を持ち、独創的で卓越した表現を追求した上で、さらなる芸術上の展開が期待できる作品。
○ 博士学位論文にあっては、適切なテーマを設定し、文献を十分に調査した上で、独自な洞察を行い、的確な構成と表現によって一貫した主張を行っている論文。
博士論文等審査基準
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
芸術学研究科は、文化芸術の創造・発展をけん引することを理念とし、美術、デザイン・工芸に関する卓越した創作研究、及び芸術理論に関する研究の能力を培うことにより、地域文化振興と国際文化交流において指導的な役割を果たし、理論を踏まえた高度の専門性を有する人材を育成することを目的として、教育課程を次のように編成します。
博士前期課程
- 1.幅広い視野から芸術を理解し、深い教養を身に付けることができるよう、全研究科共通科目群を教育課程に組み入れます。
- 2.専門分野における知識・技能を養うための科目を開設し、研究指導を行います。
○ 専門的な創作と理論の研究及び発表
○ 創作を基礎づける理論に習熟するための芸術学関連講義
○ 理論構築能力を養う論文作成の演習
○ 分野を超えた造形演習や語学演習
○ 国際的、社会的な環境における創造に関わる研究実践博士後期課程
専門分野に必要な深い学識と高度な研究能力を養うための科目を開設し、研究指導を行います。
○ 高度で専門的な創作の研究及び発表
○ 専門的な理論研究と高度な理論構築能力を養う論文作成の演習
○ 専門領域での探究を基に領域を超えた横断的な研究実践
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
芸術学研究科では、次のような人の入学を求めています。
- 1.美術、デザイン・工芸に関する高度な創造や表現を行うために、卓越した制作・研究能力を身に付けたい人。
- 2.自らの創造や表現の幅を広げるために、多様な素材や技術に関する専門的な知識を学びたい人。
- 3.芸術理論研究を通して、芸術に対する高度な感性と思考力を身に付け、幅広い芸術文化に関わる専門的な知識・研究能力を身に付けたい人。
- 4.地域文化振興と国際文化交流において指導的な役割を果たすために、芸術と社会に関する豊かな学識と経験を身に付けたい人。
平和学研究科
人材育成の目標
国際紛争の背景を分析する視点を身に付け、平和創造及び平和維持に関するアイディアと手法を世界に発信できる、次のような資質を持つ人材を養成します。
博士前期課程
- 1.国際関係の仕組み及び政治・ガヴァナンスの基本構造と人間の安全保障との関連を洞察できる能力を持ち、同時に、紛争予防と紛争解決に向けた有効な予防措置を考案できる研究者
- 2.平和創造及び平和構築に向けた国際公共政策の立案・策定に貢献できる国際公務員、国際NGO・NPOの職員、及び公共政策・国際関係の実務に携わる国家公務員・地方公務員
- 3.今日の国際紛争やグローバル問題などさまざまな事象を鋭くかつ科学的に分析する手法を修得し、市民社会や国際社会に向けて平和創造の視点から発信する力を有するジャーナリスト及びマスメディア専門家
博士後期課程
- 1.グローバル/リージョナル・ガヴァナンスの構造と人間の安全保障との関連を洞察できる能力を持ち、同時に、人間の安全保障と国際平和の制度構築に向けた有効な平和政策を考案できる研究者
- 2.高度に専門的な知識を持ちつつ平和創造および平和構築に向けた国際公共政策の立案・策定に貢献できる国際公務員、国際 NGO・NPO の職員、および公共政策・国際関係の実務に携わる国家公務員・地方公務員
- 3.今日の国際紛争およびグローバル問題など様々な事象を科学的かつ複眼的に分析する手法を修得し、同時に市民社会や国際社会に向けて平和創造の視点から発信する力を有するジャーナリストおよびマスメディア専門家
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
博士前期課程
平和学研究科は、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、以下の学識・能力等を身につけた上で、修士学位論文を提出して審査に合格した学生に対して修了を認定し、修士(平和学)の学位を授与します。
- 1.核戦争の脅威に対する十分な認識と戦争の予防と人間の安全保障に関する十分な学識
- 2.人間の安全保障問題及び国際紛争原因を専門的かつ総合的に分析する能力と平和創造及び平和維持に関し発信する能力
- 3.修士論文のテーマ設定に基づき、必要な資料の分析と論旨の整理を行い、明快な論文を作成する能力
修士論文審査基準
博士後期課程
平和学研究科は、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、以下の学識・能力等を身につけた上で、博士学位論文を提出して審査に合格した学生に対して修了を認定し、博士(平和学)の学位を授与します。
- 1.戦争の予防や人間の安全保障など平和創造や平和維持に関する高度な学識
- 2.博士学位論文のテーマ設定に基づき、独自性の高い研究成果を作成する能力
博士論文審査基準
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
平和学研究科は、平和学をはじめ国際政治学、国際法学、国際関係論の関連する専門領域の分析手法を修得し、その上で、専門的かつ総合的な分析能力をもって、平和創造及び平和維持の阻害要因を鋭く追究できるジャーナリストや平和創造及び平和維持に関するアイディアと手法を世界に発信できる研究者、またそれらの知見を行政に生かせる公務員などのプロフェッショナルな人材の養成を目的として、教育課程を次のように編成し、実践します。
博士前期課程
本研究科開講科目は、全研究科共通科目及び研究科開設科目で構成します。- 1.全研究科共通科目
全研究科共通科目(広島市立大学大学院国際学研究科、情報科学研究科、芸術学研究科及び平和学研究科の共通科目をいう。)は、多様な文化・価値観を尊び、人間、社会、自然、平和に関する幅広い関心と知識を習得し、専攻する専門分野の既成の枠組みを超えて、多角的な分析視点、多様な問題意識、及び柔軟な判断力を養うことを目的として、人文、社会、自然、芸術などの学際的な授業科目で編成します。
- 2.研究科開設科目
本研究科開設科目は、核戦争の脅威と悲惨さを学び、その上で、戦争と平和の歴史、及びこれまで人類が開発してきた平和創造の手法を修得することを目指すものです。また、研究者をはじめとして、ジャーナリストや公務員など平和創造や平和維持に関するプロフェッショナルな人材を養成する上で、社会科学の分析手法の修得はいうに及ばず、平和創造の理論を修得し、その土台の上で研究、発信することが必須です。また理論研究を進める上で地域研究の学修は不可欠です。
これらのことを踏まえ、開講科目を「研究基礎科目」、「平和の理論」及び「グローバル/リージョナル・ガヴァナンス」の3つの科目群で構成し、それぞれの科目群をさらに小さな科目群に区分します。
(1)第一群「研究基礎科目」
社会科学研究の基本的アプローチ(接近法)を修得することを目指す「分析・接近法」と広島への原爆投下の歴史と政治的背景など核戦争の脅威と悲惨さについて修得することを目指す「広島と核」という2つの小科目群を置きます。
(2)第二群「平和の理論」
第一次世界大戦後に開発されてきた平和創造に関する理論の修得を目指します。
平和の実現のために人類が開発してきたさまざまな戦争予防策と平和創造の手法を修得することを目指す「平和と軍縮」と第二次世界大戦後に開発されたさまざまな平和創造の方法論を修得することを目指す「平和の創造」という2つの小科目群を置きます。いずれも平和創造を見る眼、あるいは平和構築の諸問題を分析する眼を養うことを目的とします。
(3)第三群「グローバル/リージョナル・ガヴァナンス」
第三群の目的は、特にアジアでは、国際社会の組織化と規範構築に果たす国際機構の役割が相対的に弱いことが、平和創造においてどのような意味を持つかを問うことにあります。
アジア、中でも東アジア地域研究、及び平和創造において実践の担い手になっている国際機構の役割について分析する眼を養うために、今日のアジア諸国の政治・外交が直面する危機と課題について考察する「地域と平和」と普遍的国際機構及び地域機構の役割について理解を深める「国際機構と平和」という2つの小科目群を置きます。博士後期課程
博士後期課程は、博士学位論文の構想作成に必要な学識を身につける特殊研究科目と博士学位論文の作成に必要な研究指導を行う研究演習科目で構成されます。国際平和を脅かす軍事要因、人間の安全を脅かす非軍事要因、及びグローバル諸課題の構造要因を分析する科目により、教育課程を編成します。入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
平和学研究科では、次のような人の入学を求めています。
- 1. 国際紛争やグローバル問題などの様々な事象に関して、表層にとらわれることなく、その背景や要因を追求し、客観的かつ科学的に分析できる人
- 2. 職業経験を有する社会人においては、平和、人権、及び民主主義に強い関心を持ち、自らの職業経験を学問的に捉え直して、平和創造及び平和維持に関する知識を深めたいという意欲と熱意を有している人
- 3. 平和を創造し維持するためにどのような制度と規範が必要かを自ら考え、研究し、考案したアイディアを国内外に向けて平和創造の視点から発信したいという意欲と熱意を有している人