産学連携・地域共創
Industry liaison and community building
地域共創センター長ごあいさつ
広島市立大学地域共創センター長 田村 慶一
広島市立大学は、広島広域都市圏の「知の拠点」として、チャレンジ精神を持ち、地域と共に新しい未来を創りあげていくという使命を担っています。そこで、地域との共創を中心に据えた地域連携・産学連携を加速させるために、「地域共創センター」を2024年4月に新たに設置しました。「地域共創センター」は、地域連携推進、産学連携推進、研究推進の3つの機能を持ち、地域課題の解決と平和文化の構築に資する特色ある教育研究活動を通して、広島広域都市圏の活性化と持続的な発展を目指してまいります。
本学は、「国際平和文化都市の「知」の拠点 – 地域と共生し、市民の誇りとなる大学–」を目指し、開学以来、国際学、情報学、芸術学、平和学のそれぞれの分野で活躍する教員や学生の教育研究成果等を広く地域と社会に還元する活動を行ってきました。2007年には「地域共創センター」の前身となる「社会連携センター」を設置し、大学と社会、人と人を結びつける窓口として、地域課題の解決、地域産業の活性化に資する取り組みを、ひとつひとつのつながりを大切にしながら推進してきました。
少子高齢化が急速に進み、変化が激しく先行き不透明な時代において、大学の地域における役割が大きく変化しようとしています。このような変革の時代の中、大学の知を一方向で地域と社会に還元するのみでは新しい時代を創りあげるための力を十分に発揮することができません。そこで、大学と地域とで課題を常に共有し、お互いに補い合う関係ではなく、それぞれの強みや魅力を最大限に活かしながら、相互作用により新しい価値を共に創り出す土壌を培う必要があります。
「地域共創センター」では、地域連携・産学連携の推進、特色ある研究の推進、知的財産の管理と活用、学生の地域・社会貢献活動の支援、公開講座といった取り組みをこのような地域との共創の力を発揮しながら実施していきます。地域におけるひとりひとりがオンリーワンの主役であり、無限の可能性をもった存在であります。広島市が設置をした公立大学として、広島市立大学は、地域とお互いの価値を認め強め合いながら、共に一歩一歩着実に歩みを進めてまいります。