国際交流・留学 International exchange and study abroad

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派遣留学の体験記 (ドイツ・ハノーバー専科大学) 


芸術学部 デザイン工芸学科 4年  遠山 雅さん

 ドイツ・ハノーバー専科大学
[2022年9月 ‐2023年8月]

● 留学を振り返って、留学で得たものと今後の目標は何ですか?
 自分の作品を評価する人は「先生」という存在だけではないということを感じました。自分が作品を作っていて「いいね」と言っててくれる人は世の中に、それも世界中にはたくさんいると実感しました。ある一人の評価や日本だけの評価を気にして自分がしたいことができなかったり、自分の考えを話せないことはもったいないことで、可能性を無駄にしていると思います。また、自分の作品や意見に自信を持ち、積極的に新しい考え方を取り入れ、積極的に語りにいくことで自分の可能性も開けると思います。こういった考え方は留学をしなければ、わかっていても自分の中に取り込むことは難しかったかもしれませんし、留学を経て得たものの中で一番大きいものは、このような考え方と友人かもしれません。
 今後は大学院に進学し、教員免許を取得しつつ自分の好きなことをして生きていけるように土台作りを頑張りたいと思っています。また、仲良くなった友人とお互いの国で作品展をしようと約束したので、そのためにも頑張りたいです。

〈大学校舎〉

〈学生寮周辺〉


● これから留学を希望する後輩へのメッセージ
 なんとかなる精神は非常に大事だと思います。時に「なんとかならないかも」と思ってしまうことはどうしてもあるので、そんな時はすぐに人に頼ってください。留学中はなんでも自分自身でやっていきたいという気持ちがあるかもしれませんが、人に頼ってなんとかなる部分は人に頼ったほうがいいと思います。一般的な留学のイメージはキラキラしていて、目にするものもそういうのが多いかもしれないので、あえて私はこう書きます。辛い時や苦しい時は絶対にあります。私はその苦しい時期を「いつか作品にしてやる」の気持ちで乗り切りました。これは私にとって魔法の言葉のようなものです。持っていって良かったものはこの言葉かもしれません。そんな言葉をひとつ用意しておくと、留学で苦しい時のお助けカードになるかもしれません。(もちろん留学は本当に楽しくて、思い出してみれば結局はキラキラしたものでしたが。)

〈授業風景〉

〈オランダのストリートでの制作風景〉


● 最後に
 留学はとても楽しく、そしてとても大変でした。日常生活や旅行中においてもさまざまなトラブルもありましたが、それもひっくるめて楽しかったというのが私の本当の気持ちです。また、こんな話信じられない!というような話題もできました。
 留学で得たポジティブな気持ちは、今後も自分の感情をコントロールし、自分を大切にするための方法を知るのに役立つと思います。この留学を通して、制作するときに“自分自身が大切にしたいこと”がやっとわかりました。これからもやりたいことは増え続けていくと思いますが、全てに貪欲に取り組んでいこうと思っています。
 留学を考えている人にはぜひ行ってみてほしいです。旅行でもいいです。とっても楽しいですよ。

〈作品〉

〈トルコ旅行〉







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