国際交流・留学 International exchange and study abroad

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派遣留学の体験記 (フランス・オルレアン大学) 


国際学部 国際学科 4年  土岐 つぐみさん

 フランス・オルレアン大学
[2022年8月 ‐2023年5月]

● 留学先大学の特徴とアピールポイント
 オルレアン大学のあるオルレアンはパリまで電車で1時間程度の場所にあり、穏やかで生活しやすい街です。初めて大学に行ったときはキャンパスの大きさに驚きました。その中にあるIDFという語学学校でフランス語を学びます。テストによってレベル分けされるため、自分のレベルに合った内容で学習を進めることができます。授業中はいつでも質問しやすい雰囲気があり、クラスメイトが積極的に質問や発言をしていて日本の雰囲気とは違うと感じました。クラスメイトは韓国、中国、ベトナム、トルコ、ウクライナ、アメリカ、ドイツ等様々な国から来ていました。お互いの母語は全然理解できないけれど、フランス語という共通言語で会話をすることができることに感動しました。
 また、オルレアン大学には日本語学部があり、日本語の授業にアシスタントとして参加することで現地学生との交流が可能です。日本語学部の学生ではなくても、日本のマンガやアニメが好きな人が結構多かったです。

〈大学校舎〉街の中心街からバスで20分、トラムで30分


● 留学を振り返って、留学で得たものと今後の目標は何ですか?
 留学を通して、自分の中での成長や感じ方の変化がありました。まず、慣れない海外生活で起きた数々の問題を乗り越えて精神面において強くなったと感じます。問題が起きた時に日本にいる時よりも、どうにかしないといけないという気持ちが強く、留学生をサポートしてくださる方や友人に助けられながら乗り越えることができました。また、周囲の目を気にしすぎなくなったという変化もあります。以前は人にどう見られているかを常に気にしながら生活していましたが、フランス生活を通して自分の信念を持って好きなことを好きなようにするというフランス人の生き方というものを感じ、自分ももう少し気楽に過ごしてみようという気持ちになることができました。
 これらのことを今後の生活でも生かし、またさらなるフランス語力の向上に努めて充実した日々を送りたいと思います。

〈授業風景〉板書に筆記体が使われることがあり、初めの方は苦戦

〈学食ランチ〉サラダ、メイン、果物、ヨーグルト、パン


● これから留学を希望する後輩へのメッセージ
 留学体験記を見たり聞いたりすると必ずみんな「少しでも興味があれば留学にいくべきだ」と言っていますが、私も本当にその通りだと感じました。留学することでフランス語力を向上させるだけではなく、人とのつながりや様々な価値観に触れて自分を見つめなおす良い機会にもなります。勉強や留学準備は大変ですが、それを超える充実や成長を感じることができるのでぜひ留学に挑戦してみてください。

〈オルレアン大聖堂〉トラムから見た大聖堂


● 最後に
 国内外に旅行に行ったのがとても楽しかったです。予約時期や交通手段を工夫すれば比較的安く移動できるので、長期休みは旅行に行くことが多かったです。1人で国内旅行をした際、自分のフランス語がきちんと伝わるか不安でしたが、無事に旅を終えることができ達成感と充実感がありました。旅行は楽しいだけではなくホテルやレストランでの実践的なフランス語を学ぶのに役立つと感じました。信号を守る守らない、電車の中が静か騒がしいという国民性の違いや、建造物の色や形という文化の違いも体感することができておもしろかったです。
 楽しいこともたくさんある半面、大変なこともたくさんありました。日本から送ってもらった荷物の受け取りがうまくいかず、バスで1時間ぐらいのところにある集積所まで取りに行ったこと、寮でお湯が2日に1回しか出なかったこと、1か月間ぐらい洗濯機・乾燥機が壊れて使えなかったこと、退寮の予約がスムーズに行えなかったことなど。しかし、だいたいのことは最終的になんとかなるので、トラブル発生やその解決も留学の醍醐味と考えると少し気楽に過ごすことができました。

〈ロシュフォールにて〉映画「ロシュフォールの恋人たち」のロケ地

〈ボルドー旅行にて〉フランスはケーキやお菓子が本当に美味しい



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