学部・研究科・附置機関等 Faculties, Graduate Schools, affiliated institutions

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広島平和研究所

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国際平和文化都市・広島の「知」の拠点

広島平和研究所は、世界平和の創造・維持、地域社会の発展に貢献することを目指し、広島市立大学の附置研究機関として1998年(平成10年)4月1日に設立されました。世界で最初の核兵器による被爆を体験した都市としての歴史を背景に、学術研究活動を通じて、核兵器の廃絶に向けての役割を担うとともに、地球社会が直面する諸問題の解決にも寄与し、世界平和の創造・維持と地域社会の発展に貢献する国際的な平和研究機関を目指します。

市民、そして世界への情報発信

広島平和研究所は、国内外における研究機関と積極的に連携してネットワークを構築することにより、平和研究の発展に寄与します。学術研究の成果は、「国際シンポジウム」、「研究フォーラム」および「連続市民講座」等の開催や、紀要『広島平和研究』、『広島平和研究所ブックレット』等の出版物により市民に広く公開しています。また、ウェブサイトやニューズレターなどにより、活動状況を随時、世界に向けて情報発信しています。

教育への参画

大学院・平和学研究科の教育を担当するとともに、学部教育では、「平和研究Ⅰ/Ⅱ」、平和科目として開講している「平和と人権A (ヒロシマと国際平和)」、「広島からの平和学:実践の方法」、「「ヒロシマ」を考える」、「国際化時代の平和」、夏期集中講座「HIROSHIMA and PEACE」、そして「歴史学」、「法学(日本国憲法)」、「現代社会と法Ⅰ」、「地方自治論」、「現代社会と法Ⅱ」の各講義を研究所教員が担当しています。大学院教育の面では、2019年4月の平和学研究科の開設につづき、2021年4月には博士後期課程を開設し、平和創造および平和維持に貢献するプロフェッショナルな人材の育成に取り組んでいます。

学部担当科目紹介

◎「ヒロシマ」を考える

被爆体験を語り継ぐ現場でのフィールドワークとグループワークを通して、原爆被害を語り継ぐ方法を模索します。講義では、まず原爆被害を知るために、広島平和記念資料館の見学、被爆体験伝承者講話の聴講、平和記念公園のフィールドワークなどを行います。その上で、原爆被害のなかでも相対的に語られてこなかった被害に焦点をあてたグループワークを行い、現在の社会的・文化的枠組みにおける課題を発見し、考察する力を養います。

◎広島からの平和学:実践の方法

広島における平和の取り組みは、被爆体験を出発点としつつ、世界の多様な課題にも目を向けてきました。本講義は、広島の平和の取り組みに関心を持つ1、2年次を対象とし、広島の経験を生かして平和活動を実践するための具体的な方法論を学ぶことを目的としています。広島平和文化センター主催の市民向け平和講座「ヒロシマ・ピースフォーラム」と連携し、被爆体験の継承や平和の実践活動を行っている学外の専門家から学びます。最終レポートでは、自ら参加可能な実践活動案に関する提言をまとめます。

◎平和研究Ⅰ/Ⅱ

広島平和研究所教員による国際学部向けのオムニバス形式の講義です。[Ⅰ]では、現代の世界において平和を創造するために何が求められているのかを学問的に追究するために、平和研究に関する基本的な概念や枠組み、方法論を修得するとともに、当分野における問題点、課題などを学びます。広島・長崎をはじめとして戦争体験に根差している地域の視点を主眼に据えつつ、国家から個人に至るさまざまなレベルから平和を創造するためのアプローチを考察していきます。[Ⅱ]では、平和および紛争研究の具体的な事例について、広島平和研究所各教員の研究成果を参考にしながら学び、現代の国際社会が直面する課題について考えます。

  • 研究フォーラム写真

    研究フォーラム

  • 連続市民講座写真

    連続市民講座

教員一覧

教員名 専門分野
広島平和研究所所長、特任教授 大芝 亮 国際関係論(グローバル・ガヴァナンス論)
広島平和研究所副所長、教授 永井 均 日本近現代史、日本・フィリピン関係史
教授 沖村 理史 国際関係論、国際制度研究、国際連合研究
講師 国際関係論、ロシア外交、東アジアの国際秩序
教授 ガネサン, ナラヤナン
GANESAN, Narayanan
東南アジア政治、国際関係論
教授 河上 暁弘 憲法学、地方政治論、平和学
特任教授 吉川 元 平和研究、国際関係論、国際安全保障論、予防外交論
特任教授 佐藤 哲夫 国際法、国際組織法
教授 ジェイコブズ, ロバート
JACOBS, Robert
科学技術史、核兵器の歴史・文化
准教授 四條 知恵 歴史社会学、原爆の記憶と表象
准教授 徐 顕芬 日中関係史、東アジア国際関係論、国際協力論
准教授 孫 賢鎮 国際法、朝鮮半島の国際関係、北東アジア安全保障
准教授 竹本 真希子 ドイツ近現代史、平和思想・平和運動史
教授 山田 康博 現代アメリカ対外関係史

お問い合わせ先

広島平和研究所事務室
電話:(082)830-1811
Fax:(082)830-1812
E-mail:office-peace&m.hiroshima-cu.ac.jp
(※E-mailを送付するときは、&を@に置き換えて利用してください。)