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ロングインタビュー第9回

芸術学部 デザイン工芸学科 染織造形 2年 田中 優菜さん

芸術学部 デザイン工芸学科 染織造形 2年 田中 優菜さん
(大学案内2018「Voices」掲載)

「学びや体験を通して成長を実感。幅広い分野に挑戦し続けたい」
私が思い描いていた理想の大学

広島市立大学のオープンキャンパスに参加した際に、版画室や、木工・金工の工房などの施設が充実していること知り、大学の雰囲気を含めて、まさに私が思い描いていた理想の大学だと思いました。入学して間もないころは、何を専攻したらよいか迷っていましたが、先輩の卒業制作の展示で見た大きな龍の染物の作品に圧倒され、とても感動したことが染織コースを専攻するきっかけになりました。私も誰かの心を動かすことができる作品を制作したいと思っています。また、デザイン工芸学科は1年次に、全てのコースを一通り体験できるため、関心のある分野を知ることができます。今は、織と染の技術を両方学びながら、3年次以降に進む専門分野を考えています。

似島研修で学んだこと

瀬戸内海の似島(にのしま・広島市南区)での1泊2日での研修授業では、島にある自然のものだけを使い即興で作品を制作しました。「島で芸術祭を開催すると仮定した場合、指定された予算内でどのような作品を作ることができるか」をテーマにプレゼンテーションを行いました。私の案は、「島の海岸の水面に、縮小した似島を浮かべる」というものでしたが、作品のイメージと予算をうまく折り合わせることがいかに大変なことなのかを学びました。似島での経験を生かして、学外でも催される芸術祭にも参加しています。酒都・西条(東広島市)のイベント「ART in 酒蔵」では、小さなしめ縄を編み合わせたドーム状の作品を制作しました。子どもが入れるほどの大きさだったので、作品に求められる耐久性などあらためて学ぶことが多く貴重な体験になりました。芸術祭などのイベントを開催することが、地域の活性化や町おこしにもつながることを感じ、観光業など将来の進路の選択肢を増やすことができました。

大好きな読書で全国へ

芸術以外の分野では、お薦めの本の魅力を持ち時間内で語り、観戦者が一番読みたくなった本を投票で決める「ビブリオバトル」にも挑戦しています。附属図書館の職員の方から、参加してみないかと声をかけられたことがチャレンジするきっかけになりました。自分の推薦する本の魅力を多くの人の前で話すことがとても楽しく、1年次には、学内大会と中四国大会を勝ち進み、全国大会へ出場することができました。

これから入学する皆さんへ

ぜひ大学では、学び以外のことにも積極的に挑戦してください。私自身、これからもたくさんのことにチャレンジし、たくさんの本や作品に触れ、自分の世界を広げていくつもりです。