国際交流・留学
International exchange and study abroad
派遣留学の体験記 (フランス・レンヌ第2大学)
国際学部 国際学科 4年
[2022年8月 ‐2023年5月]
● 留学先大学の特徴とアピールポイント
CIREFEはフランスの中でも有名な語学学校で、生徒数が多く授業外でもクラブ活動など活気にあふれています。歴史や政治などの授業もありますが、Etude de la langueというフランス語自体の授業が週に3回あり先生も丁寧にわかりやすく教えてくれるため文法・筆記だけでなくスピーキングやリスニング力も鍛えることができます。フランス語でフランス語を学ぶという環境に慣れるのに時間はかかるし他の生徒のスピーキング力に自信を無くすなど初めは大変ですが、クラスメイトは授業に積極的に参加し間違えるのが普通という考えをみんながもっているので恐れず発言するとよりフランス語力を向上させられます。また、わからなかったところがあればその時に質問するとどの先生も簡単なフランス語に直してくれたり説明しなおしてくれるので授業についていけるかどうか心配しすぎる必要はないと思います。
〈大学校舎〉
● 留学を振り返って、留学で得たものと今後の目標は何ですか?
フランス語力の向上はもちろんですが、問題解決能力が身についたことが大きいと思います。日本では調べればわかったものがフランスではわからないことも多いし、様々な手続きや旅行の手配、問題が起こったときの対処などはすべて自分で行わなけれなりません。人に聞くという手段もありますが、日本人の知り合いが知らなかった場合はフランス人の知り合いに聞く、直接窓口に行く、メールやSNSを使って質問するなどの問題対処への行動力は日本にいただけでは身につかなかったと思います。留学する前は大学卒業後は日本で就職するという考えしか持っていませんでしたが、フランスに様々な理由で滞在している人と出会い就職することだけがゴールではないと知ることができました。
今後の目標としてはフランス語・そして英語の勉強を日本でも続けること、また日本にいることを前提とせず外資系企業への就職やワーキングホリデーなど様々な選択肢を考えつつ今の自由な時間を有効に使いたいと思います。
〈授業風景〉
● これから留学を希望する後輩へのメッセージ
慣れない異国の地で過ごすこと、また聞きなれない言語に囲まれることは想像以上にストレスが溜まり、9か月間住んでも新しいことばかりです。しかし、日本の慣れた環境にいるだけではできない素晴らしい経験をすることができます。語学力の向上だけでなく、移民が多いフランスならではの多国籍な友人との出会い、各国の食事や文化へ触れること、ヨーロッパやアフリカへの旅行、日本では想像もできないような問題が起きるなど、百聞は一見に如かずと言いますがこのようなことを実際に経験し学んだことは自分の財産になりました。また、日本の良いところと悪いところの両方を知るよいきっかけにもなります。
私は心から留学してよかったと思っているので、悩んでいる人は思い切って挑戦することをお勧めします!そして、フランスでの生活を存分に楽しんでください!
〈学食ランチ〉
● 最後に
私は人づきあいが得意な方ではなく、多国籍なクラスメイトとの常識の違いや毎日人と会う生活に慣れるまでがとてもストレスでした。しかし、環境は変わっても性格はすぐには変わらないので、フランス語を話す機会を増やすためにイベントに積極的に参加したりクラスメイトとの会話を増やしたりはしましたが、その場その場を楽しむことにして無理に友達になろうとすることをやめました。「他の留学生がたくさん友達を作っているのに」と自己嫌悪に陥ることもありましたが、他人との比較は時間の無駄なので「自分なりに楽しむこと」を目標にすると留学生活が少し楽になりました。
また、バカンスが多く様々な国に行けたことはとても貴重な経験でもちろん楽しかったのですが、フランスの小さな町に日帰りで行くと1日の時間の流れが遅く感じ、ゆったりとリラックスした時間を過ごす方法を知ることができました。田舎への日帰り旅行や休日の過ごし方からフランス人の人生の楽しみ方を見出すことができ、ストレスの多い日本社会でどのように幸せを見つけられるかを学ぶことができたと思います。
〈所属していたL’Atelier chantの発表会〉
フランス語と英語の曲を合唱するサークル
【関連リンク】
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TEL:082-830-1784
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