国際交流・留学 International exchange and study abroad

国際学研究科　博士前期課程　２年 　清水　健太さん

 韓国・慶北国立大学校人文大学
[2018年9月 ‐2018年12月]

●　留学先大学の特徴とアピールポイント
慶北国立大学校は、大邱の中心部近くにあり、大邱空港、東大邱駅にもアクセスが良い場所にあります。留学生は、様々な国から来ており、韓国語のみならず英語の能力向上にも十分力になると思います。韓国語の授業もしっかりしており、また長期休暇中には語学堂でも学習できるので、韓国語を本格的に伸ばしたい！という人には良い環境だと思います。交換留学生は所属学部の専攻授業、一般教養授業も申請可能なので、自分が興味ある授業を選択することができます。図書館の書籍所蔵量は韓国語の本を始め、洋書、日本語、他の外国語書籍など豊富ですし、学校周辺にはおしゃれなカフェ、勉強に適したカフェなどもあり、勉強する環境と息抜きする環境が揃っています。また、市内の繁華街まで遠くないですし、デパートや書店、映画館もいくつかあるので休日も楽しく過ごせます。

　　
〈大学校舎の様子〉




●　留学を振り返って、留学で得たものと今後の目標は何ですか？
自身の研究内容に関連した目標は全ては達成できませんでした。ですが、韓国語能力の向上と研究の専門知識を深めることはできたと思いますし、あるいは勉強していて新しいアイデアが浮かんだりと得られたことは多かったと思います。研究で使用したい参考文献も購入したり、図書館で借りて勉強したりして、短い時間でしたが計画的に勉強できたと思っています。ただ、博士課程進学を考えているので、自身の研究テーマである北朝鮮離脱住民(韓国に在住する脱北者)に関する研究者や民間団体の支援者の方々にお会いできればよかったのですが、そこは予定が合わなくて難しかったです。今後は、修士論文の執筆と語学能力の向上と維持、そして韓国の大学院での博士課程進学を希望しているので、その準備に力を注いでいきます。


 ●　これから留学を希望する後輩へのメッセージ
海外生活への憧れ、外国語をペラペラに話せるようになりたい、外国の文化に触れ、外国人とたくさん友達になりたいなどの動機で、留学を希望する人が多いと思います。留学は楽しいことばかりではなく、日本と異なる社会文化に疲れて辛くなるときも多いです。でもそれ以上に得られることは多いですし、外国での経験はどんなことでも自分の成長につながります。そのために、日本でしっかり準備して、留学先でどのようなことをしたいのか、あるいはこれだけは絶対にすると計画を立てる必要があります。今の段階では、漠然としていて抽象的で具体的な目標なんて立てられないと感じていると思いますが、留学を希望するのであれば、早い段階で決断することをお勧めします。準備にも時間がかかりますし、モチベーションも保てたまま留学へと旅立つことができます。

  　　
〈寮の部屋の様子・ガーナからのルームメイトと〉


●　留学を終えて
人生は人それぞれ、十人十色です。新入生のなかには留学行きたい！や1年間休学して世界1周したい！そのような夢を持つ人もいると思います。でも、時間もお金も無いから諦めようとする人もいますし、その方の気持ちも理解できます。事情によって夢をあきらめざるを得ない人もいると思います。でも自分は、少しでも夢を叶えられる可能性があるのであれば、その夢に向かって一歩踏み進んで欲しいと思います。自分は、学部生から広島市立大学で勉強をしていますが、入学当初は留学することなんて（しかも2回）夢にも思っていませんでした。人生、何がきっかけで変わるかわかりませんし、留学先で将来に関わる大きな出会いがあるかもしれません。海外での生活への心配や卒業後どうしようかと不安にならず、恐れずに決断する勇気を持ってほしいです。また、決断したらその夢に向かって一生懸命準備してほしいです。誰もが憧れと不安を持って留学を考えますが、大学で協定校先の学生との交流、交換留学をされてきた先輩、国際交流推進センターなど、留学をサポートしてくれる人たちがいます。短期の旅行とは違う外国での滞在をぜひ体験してほしいです。長期滞在することで初めて知ることが出てくることがありますし、外国での勉強はもちろん大変ですが知識を増やし、視野を広げて自分の考えを見直す大きなチャンスになります。縮こまるのではなく、知見を広げてほしいと思います。機会を待つばかりではなく、自分から積極的に作りに行動することが大事ですし、それが後々に生きてきます。行動する勇気を持って欲しいです。



〈大学近辺の様子〉


  　　
〈学食ランチ〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈大学近くのカフェ〉