国際交流・留学 International exchange and study abroad

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派遣留学の体験記 (ドイツ・ハノーバー専科大学) 

芸術学研究科  博士前期課程 1年  住岡 梓さん

 ドイツ・ハノーバー専科大学
[2017年2月 ‐2018年1月]

● 留学先大学の特徴とアピールポイント
ハノーバーは北ドイツの主要な都市の一つで、街は賑わっており便利である上、治安が良く豊かな自然に恵まれた大変住みやすい街です。ハノーバー専科大学の芸術学部は、特にデザインの分野が充実しており、デザイン系の授業も多く開講されています。ポスター、レイアウト、ウェブ等それぞれに専門の教授が在籍しており、技術面において専門的な指導を受けることができました。また、広島市立大学にはないインテリア、写真、ファッション、舞台芸術のコースがあり、自分自身は専攻していなかったものの、それらの分野を専攻している友人達から話を聞き良い刺激をもらいました。アートのクラスでは、留学生向けの授業も開講されており、展覧会や実践的なアートの授業等があり非常に面白かったです。課外活動として展覧会や講演会を企画したのですが、その際もハノーバー専科大学の教授陣はとても丁寧に指導をしてくださいました。


● 留学を振り返って、留学で得たものと今後の目標は何ですか?
日本で「普通」と認識していたことを見直すことができたことが、自分にとって一番大きな留学で得たものだと思っています。言葉や文化が異なる社会で生活する中で困難なことも数多くありましたが、それらの経験がデザインを学んでいる自分にとって、本当にこの方法で相手に伝わるのか、効果的なのだろうかとより多角的に考える機会となりました。ドイツの学生は悩む前にまずやってみる人が多く、実践を繰り返していく中でクオリティを徐々に高め、そして最終的には必ず目標を実現していました。また、私が何かに挑戦している時には、多くの人が立場を問わず、惜しみない協力をしてくれました。このようなハノーバー専科大学の環境は、私に積極性と勇気を与えてくれました。その結果として、私は課外活動の一環として展覧会や講演会を実現しました。今後は、こうした経験から得た新しい視点から、困っている人たちを助けることのできるようなデザインを生み出していきたいと考えています。


● これから留学を希望する後輩へのメッセージ
はじめて私が留学をしたいと思ったのは、芸術学部2年次にハノーバーからの留学生と出会った時でした。しかし、当時は語学力に自信がなかったですし、高額な経費を要するため真剣に悩み実現まで時間を要しましたが、今は諦めなくて本当に良かったです。私が留学を決意する決め手となったのは、留学経験のある人達が口を揃えて留学を勧めてくれたからです。目標を持って行動すれば、絶対に後悔しないと思います。そして、自分が何かを成し遂げたいと思った時、目標に向かって行動すれば必ず誰でも実現することができると信じています。私も、より多くの留学に興味を抱いている人に留学に挑戦してほしいと思っています!


● 留学を終えて
ハノーバーでは多くの人との出会いがあり、大学以外での生活も大変充実していました。休日には、よく友人の家で一緒に料理をしたりして過ごしました。ドイツの家庭料理をご馳走になったり、自分もそのお返しに日本の料理を振る舞ったりしていました。ドイツにはお寿司が好きな人が多くいらっしゃり、日本にいた時以上にお寿司を頻繁に作っていました(笑)。また、日本とドイツの交流を行うグループに所属し、日本の文化を伝えるイベントにも参加させてもらいました。そこには、様々な年代や職業の方、ドイツに在住の日本人の方や日本語を学んでいるドイツ人の方など多様な人々との出会いがあり、とても楽しく良い時間を過ごすことができました。そして、そこで出会った人達に、日々の生活の中での悩みを聞いてもらったり、ドイツ語学習を助けてもらったりしていました。私の留学は、ドイツと日本、両国の多くの人々のサポートによって成し遂げることができたと思っています。広島市立大学の先生方、職員の皆さんには手厚いサポートをしていただきました。そして、いつも応援してくれた家族や友人、ドイツで助けてくれた全ての人に感謝をしています。ありがとうございました。次は、私が留学を志す人たちを助けて行きたいと思っています。


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