国際交流・留学 International exchange and study abroad

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派遣留学生の体験記 (ドイツ・アラヌス大学)

芸術学部研究科 総合造形芸術専攻 2年 筒井 藍さん

 ドイツ・アラヌス大学
[2017年3月 -2017年8月]
● 留学先大学の特徴とアピールポイント
とても豊かな自然に囲まれた大学です。また、アラヌス大学の彫刻は、本学の学部生同様、学部生は石、木材そして鉄などの伝統的な素材を用いる基礎的な彫刻を学んでいる様子が見受けられました。私は院生として彫刻を専攻したため、森や街の中で即興的なインスタレーションを行うという少し変わった授業などがありました。短期集中的な授業が多く、一つ一つの作品に時間をかけるというよりは与えられたテーマに沿って1,2日で作品を作り上げ、それを撮影し、皆の前で作品についてのコンセプトなどを発表するという形が多かったです。なかでも、西洋的なエレメンツ(4大要素)という考え方に基づいたコンセプト作りや、大学付近の森にあるボンの街といったドイツならではの要素から作品を作り出すという授業が、とても良い刺激になりました。

● 留学を振り返って、留学で得たものと今後の目標は何ですか?
実際に、現地で英語やドイツ語でコミュニケーションを通し、日常会話の必要な言い回しや単語が必然的にわかるようになっていき、完ぺきではないけれど英語とドイツ語での会話が少しだけ出来るようになりました。また、実際にネイティブの方の会話を聞いているとよく使う(重要な)言葉や言い回しがある事を体感することが出来たことは、留学ならではの貴重な経験だと思っています。

● これから留学を希望する後輩へのメッセージ
もしも留学に行きたいという気持ちがあり、金銭的にもどうにかなりそうという状況にいるのであれば、派遣留学に応募し、留学に向けて動き出す方がいいと思います。行ってみたいけれど、留学のための様々な手続きや言語の勉強が面倒というイメージを持っていたり、海外で暮らすことに躊躇している方も多いかと思います。しかし一度「留学に行く」と決めて、自分から意思表示することが出来れば、話は具体的になっていき、それに向けて動かざるを得なくなりっています。自分の経験したことのない事柄に挑戦することは勇気のいることです。しかし、動き出さないと何も始まらないというのも真実です。とりあえずやってみてはいかがでしょうか。

● 留学を終えて
私は何事に対しても腰が重く、必要以上に石橋を叩いて渡るタイプです。更に人に頼る事をストレスに感じるという、これまた厄介な性格をしています。留学するに当たっては、そういった自分の性格に何度も向き合わされ、そして乗り越える必要がありました。例えば、留学先で旅行した時の話です。自分で目的地を決めて、電車と宿を予約し現地へ向かうのですが、旅先で道に迷った時は、否が応でも現地の人に道を尋ねて目的地を目指すほかはありませんでした。当たり前のことのように聞こえる方が大半かと思いますが、先述した私のようなタイプの人間には、簡単なことではありませんでした。でも、実際に旅に出てみて後悔したことは一度もありません。もちろん旅先でいつも良い事ばかりあったわけではないですし失敗も沢山ありましたが、行ってみて良かった、やってみて良かったと思いだすことばかりです。
私は、留学を通して、自分はやる前から考え込み、想像上の結果に不安を感じて挑戦することをあきらめていたのだなという事に改めて気づかされました。今更自分の性格を根から大きく変えることは難しいかもしれません。しかし私にとって、この留学で自分の事を少しでも客観的に見直すことができ、また自分からやってみることで得られた経験は、非常に自分にとって有意義なものであったと断言できます。留学から自分の身をもって学んだこと、感じたことをこれからの人生に大いに活かしていけるよう、残りの大学生活も頑張っていきたいと思います。

 

  • アラヌス大学の一角

  • アラヌス大学内の彫刻工房

  • 周辺の街の様子

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