広島平和研究所

連続市民講座(2006年度前期)

人類は核兵器と共存できるのか――決別への道筋を問う   

 

■概要 
 人類が核兵器を手にしてから60年を超えた。広島・長崎を直視している人々は、核兵器が最も弱い人間にまで犠牲を強い、人間性を破壊し、人類の存在すら脅かす兵器であることを理解している。その一方で、アメリカを初めとする核保有国は、「原爆投下」を戦争終結の象徴としてのみ位置づけ、あたかも核兵器によって人間が守られているかのような「核抑止論」を主張し、核保有を正当化し続けている。アメリカ映画の中でも「強い者が勝つ」という論理を裏打ちするかのように、選ばれた人間である「主人公」は核戦争下でも常に生き残る一方で、爆風・熱射・放射線で犠牲になった人々は描かれない。核兵器とは「強い立場の国」の「強い人々」の権益を守るために保有されているにもかかわらず、その「威嚇」の力によって「国民・人間を守っている」という幻想を与える兵器であるといえる。
 本講座では60年を超えてもなお人類を脅かし続ける核兵器が、いかに人類と共存することに矛盾があるのかについて、市民のみなさんと議論し、核兵器との決別への道筋を考えてゆきたい。


■日時:6月8・15・22日、7月6・13日 木曜日 全5回
     18:30~20:30(講義90分、質疑応答30分)


■会場:広島市まちづくり市民交流プラザ 北棟6階 マルチメディアスタジオ
     (広島市中区袋町6番36号 TEL 082-545-3911)

 

■講義内容等
(1) 6/8(木) 中村 尚樹/フリージャーナリスト 

「在韓被爆者の60年」 

(2) 6/15(木) ロバート・ジェイコブズ/広島市立大学広島平和研究所講師 

「アメリカ映画における核戦争とその生存者の描写」   

(3) 6/22(木) 高橋 博子/広島市立大学広島平和研究所助手 

「ABCC・放影研による研究の問題性」 

(4) 7/6(木) 沢田 昭二/名古屋大学名誉教授 

「小型核兵器使用の危険性――深刻な残留放射能による内部被曝の影響」 

(5) 7/13(木) 浅井 基文/広島市立大学広島平和研究所長 

「日本は核兵器と共存できるのか」 


市民講座の内容は、当研究所機関紙掲載の記事でご覧いただけます。

『HIROSHIMA RESEARCH NEWS』第9巻2号内記事)

 

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