国際交流・留学 International exchange and study abroad

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派遣留学の体験記 (ドイツ・ハノーバー専科大学) 

芸術学研究科  博士後期課程 2年  魏 双斌さん

ドイツ・ハノーバー専科大学
[2017年2月-2018年1月]

● 留学先大学の特徴とアピールポイント
 ハノーバー専科大学は、ハノーバーの町の中では大きな大学です。芸術学部だけで一つのキャンパスになっています。私は、この芸術学部の建物がとても好きです。建物の外観は総ガラス張りになっています。天井もすごく高く、芸術を勉強するのに適した立派な建物です。ハノーバー専科大学の先生方は、皆とても親切で学生からの質問に丁寧に応えてくださいます。また、交換留学生が多く、イギリス、ブラジル、イタリア、スペインなどの各国から学生が集まっているのも特徴です。学期の最後に、交換留学生が各自で作品をだし合い、グループ展を開いたのですが、自分にとってヨーロッパ各地の学生とこのように関わるのは初めてで、外に出てみないとわからない「世界の広さ」を肌で感じることができました。また、ドイツには東ヨーロッパや中東国からの留学生も多くいます。このような各国からの交換留学生が多く在籍する大学、そしてドイツという多種多様な人種が共存する国に留学することで、様々な文化に触れ、学業以外にも、国による価値観や社会システムの違いなどを感じることができるのも、ハノーバー専科大学に留学する大きな魅力と言えます。


● 留学を振り返って、留学で得たものと今後の目標は何ですか?
ドイツでの留学生活は、ドイツ語、あるいは英語が出来ると快適に過ごすことができると思います。そのため、私は英語を勉強しました。当初、現地で英語がほとんど聞き取れなかったため、随分と苦労しました。そのため、一学期目は大学の語学センターで行われている英語の授業に通いましたが、一週間に一度しか行われないので、それ以外の時間ほぼ毎日自宅でパソコンを見ながら、自習をしていました。夜寝る時も、イヤホンを付けてリスニングをしていました。そのおかげで後期になってからは、コミュニケーション能力やリスニングが少しずつ良くなってきたのを実感することができ、自分にとって忘れられない経験となりました。日本でも英語の勉強は必ず続けようと思っています。


● これから留学を希望する後輩へのメッセージ
海外留学は、ただ海外で勉強するというだけではなく、自分の視野を広げてくれます。海外に行って、いろんなものを自分の目で見て、感じて、体験することで、自分の長所や短所に客観的に気付くことができます。もし留学したいという気持ちがあるのであれば、挑戦してみた方がいいと思います。そして、一旦留学すると決断したら、勇敢に、まっしぐらに前進するのみ!という気持ちを持って、留学に応募してください。いろいろと面倒な手続きもついてきますが、それでもやる気さえあればきっと上手くいきます。いろいろと大変だろうと思って行くか行かないか悩んでいるだけでは、結局なにも起こりません。勇気を出して挑戦してみれば、難しいと考えている問題も何とか解決するものですよ。とにかく挑戦してみてください。


● 留学を終えて
私はいろいろなことにチャレンジしてみるタイプです。自分がやってみたいことは、とりあえずやってみます。そして、何回失敗しても諦めず続けます。なぜなら、やってみないと何も始まらないけれど、やればそこに1パーセントの可能性があると信じているからです。今までアジアの国しか見たことがなかった自分には、留学する前はヨーロッパやドイツがどんなところか想像もつきませんでした。だから、今回派遣留学生としてドイツに留学することは、自分にとって大きなチャレンジでした。しかし、このドイツ留学は、私に芸術の専門知識や語学力だけでなく、広い見識を与えてくれました。私は中国からの留学生ですが、今回ドイツに留学したことで、中国、日本、ドイツそれぞれの国を外から見つめることができたと思います。それに、私が現地の大学で学ぶことで、日本とヨーロッパ、そして私の母国である中国の距離が、近づいたような気がします。ドイツで自分にとっての新しい先生、そして新しい友達も沢山出来ました。日本の先生方、ドイツの先生方、そして国際交流推進センターの皆さま、今回の私の留学に関し、一方ならぬご協力を頂き本当にありがとうございました。皆様方のご協力があって、初めて私の留学が実現しました。決して私一人の力ではないと思っています。この留学は私のこれからの将来にとって、とても貴重な経験となりました。


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