国際交流・留学 International exchange and study abroad

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派遣留学の体験記(中国・西南大学)

国際学部 国際学科 3年  下川 詞葉さん

 中国・西南大学
[2024年2月 ‐2024年7月]

● 留学先大学の特徴とアピールポイント
 自然豊かで、思っていた以上にいろいろな国から留学生が来ていました。特にカザフスタンとベトナムの学生が多かったのは驚きでした。広島と比べて曇っている日が多いですが、黄砂の影響はほとんどなく、寮の窓から見える風景がきれいで何度も心が救われました。また、重慶は中国でも有名な観光地で、都会と田舎が融合しているような比較的住みやすい土地だと思います。

〈大学校舎〉

〈寮からの眺め〉


● 留学を振り返って、留学で得たものと今後の目標は何ですか?
 言葉が上手く話せないうちに手続きをしたり、自分一人で行動しなくてはいけない場面も多々あったので、自己解決能力が高くなりました。また、自分がいかに日本独特の“察する文化”に頼っていたかがわかりました。まさに異文化の違いを叩きつけられたような感覚です。そのおかげで最後までしっかり説明をして、相手に伝えようとする責任感が身についたと思います。今後、社会人になる上でどちらも重要な能力だと思うので、それらを生かした就職活動を行いたいです。
 
〈授業風景〉


● これから留学を希望する後輩へのメッセージ
 留学体験をすることは語学力を向上させたり、人間性を磨くために有効な手段だと思うので、行ってマイナスにはならないと思います。誰でも最初は異国の地での生活に不安を感じるかもしれませんが、意外と人生はどうにかなります。結果は後からついてくるので、気負わず異文化を精一杯楽しんでください。

〈学食ランチ〉

● 最後に
 最初の1~2週間はかなりバタバタしていて、授業もなかったので心身ともになんともなかったのですが、授業が始まり、生活に慣れてくると日本に帰りたいと感じることがありました。というのも、他のクラスメイトたちは同じ国から来た友人がいたので、私自身は蚊帳の外にいるような気持ちになることもありました。ただ、そんなことを考えても何も解決しないので、毎日泣きそうになる気持ちを抑えて勉強に励みました。また、それもこれも自分で決めたことなので、弱音を吐きながらどうにかこうにか生き抜いてきました。結果は後からついてくると述べましたが、実際に私も中国語の能力を向上させたことで友人と交流を深めることができ、異国での初めての生活を“不安や孤独”といったネガティブなものからポジティブなものに自分の力で変えることができました。日本語や日本文化が通じない環境で過ごすことはときに苦痛ですが、この体験は私の弱さや甘えた考えを受け止めて、成長する上で欠かせない期間だったと感じています。また、より一層 “私という人間”について知るよい機会にもなりました。  

〈人民大礼堂にて〉友人と

〈磁器口〉重慶の観光地

 

 

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