2017年5月30日 HPI研究フォーラム

「連綿と受け継がれる暴力と生きる―現代の米国南部における歴史、記憶、トラウマ」

 

講師 ナン・エリザベス・ウッドラフ(米国ペンシルベニア州立大学歴史学部教授)

 

広島平和研究所では、下記のとおりHPI研究フォーラムを開催します。

                                                     

1. テーマ
 「連綿と受け継がれる暴力と生きる―現代の米国南部における歴史、記憶、トラウマ」

 

2. 日時
  2017年5月30日(火) 18:00〜20:00

 

3. 場所
  広島市立大学サテライトキャンパス セミナールーム2

       広島市中区大手町4-1-1 大手町平和ビル9階 (市役所本庁舎向い)

 

4. 定員

  先着40名

 

5. 講演の概要

  公民権運動におけるアフリカ系アメリカ人に対する暴力と恐怖については、未だに語られず人々のトラウマとなって埋もれているものがある。1966年にグレナダの町で起こった出来事もそのひとつである。主に女性や子供からなる300〜600人の黒人の集団が、人種差別や政治的権利の剥奪の撤廃を要求しながら4ヶ月間も町を行進し続けた。しかし、彼らが遭遇したのは、鉄パイプ、ガラス瓶、レンガ、ナイフや銃を振り回す700人もの白人暴徒だった。そうした黒人に対する暴力に、当時の地元警察も加担した。
 今回の講演では、オーラル・ヒストリー(口述記録)を通じて、かつてこの出来事に巻き込まれた黒人たちが語ることのなかった数知れない痛みと苦闘の歴史について、人々が耐え忍んできた個々のトラウマと彼らがいかに出来事の記憶に向き合うことを拒絶してきたかなど、ホロコーストの生存者にも通じる問題を解き明かす。
 

6. 講師の略歴

     歴史学者。主な研究領域は、20世紀のアフリカ系アメリカ人史およびアメリカ南部の社会・政治史。著書には、20世紀前半におけるアーカンソーやミシシッピデルタ地域でのアフリカ系アメリカ人の自由闘争に焦点をあてたAmerican Congo: The African American Freedom Struggle in the Delta″ (Harvard University Press, 2003)がある。同書は、2004年にマクレモア大賞とメンフィス大学ベンジャミン・フック・インスティチュートのソーシャル・チェンジ・ブック賞特別賞を受賞し、2012年にノースカロライナ大学出版会がペーパーバック版を出版した。論文も多数発表しており、複数の刊行物に掲載されている。現在執筆中の単著The Legacies of Everyday Struggle: History, Memory, and Trauma in Grenada, Mississippi in the Post Civil Rights Era(仮題)″は最終段階にある。

 

*講演は英語で行われ、概要を日本語で説明します。

*参加ご希望の方は、Eメールで下記へお申し込み下さい。(先着40名)

 広島市立大学 広島平和研究所事務室

 E-mail: office-peace*peace.hiroshima-cu.ac.jp

              (実際にメールを送られるときは、*を@に変更してお使い下さい。)