2017年4月24日 HPI研究フォーラム

「東南アジア政治における軍の役割の比較」

 

講師 ロバート H. テイラー(京都大学東南アジア研究所招へい研究員/シンガポール東南アジア研究所(ISEAS)上席客員研究員)

 

広島平和研究所では、下記のとおりHPI研究フォーラムを開催しました。

 

                    

                                                     

1. テーマ
 「東南アジア政治における軍の役割の比較」

 

2. 日時
  2017年4月24日(月) 18:30〜20:30

 

3. 場所
  広島市立大学サテライトキャンパス セミナールーム2

       広島市中区大手町4-1-1 大手町平和ビル9階 (市役所本庁舎向い)

 

4. 講演の概要

  冷戦終結後、かつては軍事政権が統治していた東南アジア諸国において、文民政権が設立される傾向がある。現時点での例外は、タイ王国であるが、インドネシアとミャンマーは文民政権への移行期にあり、フィリピンは文民政権を打倒しようとする企てを辛うじて回避している。しかしながら、だからといって、これらの国々や他の東南アジア諸国政府の軍が文官当局の確固たる統制下にあることを意味するわけではない。実際には、幾分逆のケースもありうる。欧州史における歴史的類似点の観点から、軍の政治的役割を比較考察することは、有益な試みといえよう。今回の講義では、それらに焦点をあて、東南アジアの政治における軍の将来への影響について論じる。

 

5. 講師の略歴

    1974年、米国コーネル大学にて博士号取得(政治学)。オーストラリアのシドニー大学で教鞭をとった後、英国ロンドン大学東洋アフリカ研究学部で政治学教授を務め、その後、同国バッキンガム大学で副総長を務めた。現在、京都大学東南アジア研究所の招へい研究員であり、2013年からはシンガポールに拠点をおく東南アジア研究所(ISEAS)の上席客員研究員も務めている。ミャンマーの政治学研究を主とする出版物も多く、現代東南アジア史に関する権威ある教科書への貢献も大きい。主な著書に"The State in Myanmar" (NUS Press, 2009)、"General Ne Win: A Political Biography" (Iseas-Yusof Ishak Institute, 2015)などがある。